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組込みシステム 講義. (第2巻). 3年次後期2単位選択 担当: 玉野 和保. 単元 3 (1/ 52 ). 第 3 単元 マイコンの出現と 組込みシステムへの発展. 講義の意味と位置づけ マイコンがどうして発明されたのか、背景と意味 エレクトロニクスとは何か 各種の MPU の機能比較 トランジスタ集積度と Moore の法則 組込みシステムへの変貌 マイコンは果たしてコンピュータか 講義で解説すること マイコン発明への素地 各種 MPU の発明 チップの集積度 Pentium の発展 ミドルレンジとローエンドの 2 極化.
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組込みシステム 講義 (第2巻) 3年次後期2単位選択 担当: 玉野 和保
単元3(1/52) 第3単元 マイコンの出現と 組込みシステムへの発展 • 講義の意味と位置づけ • マイコンがどうして発明されたのか、背景と意味 • エレクトロニクスとは何か • 各種のMPUの機能比較 • トランジスタ集積度とMooreの法則 • 組込みシステムへの変貌 • マイコンは果たしてコンピュータか • 講義で解説すること • マイコン発明への素地 • 各種MPUの発明 • チップの集積度 • Pentiumの発展 • ミドルレンジとローエンドの2極化
単元3(2/52) マイコン登場への背景 • 世界的な産業推進パラダイムの変遷 1945: 第2次世界大戦終結 生産体制の崩壊 1945~’60年代: 物量生産増強時代 公害問題、総量規制、学生運動、全体から個へ ’60~’80年代: 合理生産増強時代 オイルショック、国際経済摩擦 ’80~2000年代: 管理生産増強時代 バブルの崩壊、デフレ、家庭崩壊、荒れる学校 • 新しい産業推進パラダイムの模索 個別・分散・協調・共生・共育 オブジェクト指向・エージェント指向
単元3(3/52) トランジスタ登場の背景 トランジスタは、作られるべくして、発明された 検波器としての新素子開発の要求 1886年: Heltz、電磁波の発見 1895年: Popov、Marconi、電波による通信に成功 この後、検波器の効率のよいコヒラーの要求が強まる ATTのBell研究所で、種々の元素が調査され、Siの電気伝導性に興味が持たれる 真空管に代わる半永久的使用ができる新素子開発の要求 1883年: Edison、電球の研究で、熱電子の流れを観測 1905年: Fleming、2極管の特許取得 → Marconi社の顧問となる 1907年: De Forest、3極真空管を発明 1912年: De Forest、2段電子回路で増幅器を作り電話会社が注目 この後、電話会社が真空管を信号増幅に用いる 真空管が普及するにしたがって、切れない真空管開発への要求が強まる 1946年、Bell研究所で新素子開発のプロジェクトが発足 Shockley、Bardeen、 Brattain等がプロジェクトに招聘
単元3(4/52) マイコン発明への素地 1947年:Shockley、Bardeen、 Brattain、トランジスタの発明 1952年:Dammer、集積回路のアイデアを発表 1958年:Fairchild社、プレーナトランジスタ発明 1958年:Texas Instruments社のKilby、 複数のトランジスタをSi基盤上に回路構成 1961年:Fairchild社、RTL方式のフリップフロップ発売 1963年:RCA社、MOSFETを発明 1965年:各社がMOS ICを発売 1968年:Noyce、Intel社を起こす
単元3(5/52) コンピュータの世代分類 • 第1世代: リレー、真空管時代 • 第2世代: トランジスタ時代 • 第3世代: IC時代 小型化 • 第4世代: LSI時代 RISC • 第5世代: VLSI時代 パラレル処理、スーパースカラ • 第6世代: ULSI時代 オブジェクト指向
単元3(6/52) 4-8ビットMPUの発明 1971年:ビジコン社の嶋、Intel社と共同で、I-4004を発明 :同年、4040が発表 1972年:8ビットMPU、8008発表 1974年:8080が発表(周辺LSIをワンチップ化) その後、8080Aとして改良 1975年:Motorola社、8ビットMPU、6800を発表 単一5V電源、ワンチップ 1976年:Zailog社、8ビット単一5VワンチップMPU、Z-80を発表 1978年:Motorola社、6809を発表し、8ビットMPU時代終わる
単元3(7/52) 4-8ビットMPUの発明 1971年:ビジコン社の嶋、Intel社と共同で、I-4004を発明 :同年、4040が発表 1972年:8ビットMPU、8008発表 1974年:8080が発表(周辺LSIをワンチップ化) その後、8080Aとして改良 1975年:Motorola社、8ビットMPU、6800を発表 単一5V電源、ワンチップ 1976年:Zailog社、8ビット単一5VワンチップMPU、Z-80を発表 1978年:Motorola社、6809を発表し、8ビットMPU時代終わる
単元3(8/52) MPUの姿 8080A 8085 Z80 6809 互換器 6809
単元3(9/52) 汎用8ビットMPUの比較
単元3(10/52) 16-32ビットMPUの発明 1978年:Intel社、16ビットMPU、8086発表 1979年:Zailog社、Z8000発表 1980年:Motorola社、M68000を発表 [基本MPUの開発を終える] 1982年:Intel社、ワンチップMPU、80286、80288、 また、やや小規模の80186、80188を発表 1985年:Intel社、32ビットMPU、80386を発表 1988年:Intel社、80486を発表し、80シリーズを終える 1991年:Intel社、80586の開発を中止し、Pentiumとして発表
単元3(11/52) 16-32ビットMPUの発明 1978年:Intel社、16ビットMPU、8086発表 1979年:Zailog社、Z8000発表 1980年:Motorola社、M68000を発表 [基本MPUの開発を終える] 1982年:Intel社、ワンチップMPU、80286、80288、 また、やや小規模の80186、80188を発表 1985年:Intel社、32ビットMPU、80386を発表 1988年:Intel社、80486を発表し、80シリーズを終える 1991年:Intel社、80586の開発を中止し、Pentiumとして発表
単元3(12/52) MPUの発展・集積度を中心
単元3(13/52) Pentiumの進化(その1)
単元3(14/52) Pentiumの進化(その2)
単元3(15/52) Pentiumの進化(その3)
単元3(16/52) Pentiumの進化(その4)
単元3(17/52) IA-64システム
単元3(18/52) IA-64と他システムとの比較
単元3(19/52) • 講義の意味と位置づけ • 組込みシステムへの変貌 • 汎用機と專用機への機能分化 • 講義で解説すること • 専用機としての組込みシステム • 組込みシステムの分散統合処理機能の強化 • PIC、H8を事例として
単元3(20/52) マイコンの分化 ハイエンド マイコン 32ビットマイコン I80386 I80486 Pentium ミドルレンジ マイコン 16ビットマイコン I80188 I80288 I80186 I80286 シングルチップ化 システム化 16ビットマイコン I8086 Z8000 M68000 ローエンド マイコン 組込みマイコン
単元3(21/52) I-8086 ミニマム、マキシマムモード
単元3(22/52) I-8086 ボードマイコンの構成 Tamano LB Bord-Micom: CPU Board
単元3(23/52) I-8086 ボードマイコンの構成 Tamano LB Bord-Micom: Utility Board
単元3(24/52) I-8086 ボードマイコン回路構成 CPU Board
単元3(25/52) I-8086 ボードマイコン回路構成 I/O & Utility Board
単元3(26/52) • 組込みマイコンの代表的な例 • PICmi-com [Microchip TechnologyInc.] • ARM mi-com [ARM Ltd.] • H8、Super-H [Renesas Electronics社] • AVR [Atmel社]
単元3(27/52) ハードウェア構成に用いられる代表的なMPU
単元3(28/52) Microchip Technology社とは GeneralInstruments社 1987年:マイクロエレクトロニクス部門完全子会社 1989年: 完全独立 2009年4月: 待機電力が世界最小の nanoWatt XLP マイクロコントローラ 2011年9月: 100億個目のPICを販売 ※PIC: Peripheral Interface Controller
単元3(29/52) PICの種類
単元3(30/52) PICの種類
単元3(31/52) PICの機能別分類
単元3(32/52) PICの論理構成と外観
単元3(33/52) PICの外部端子
単元3(34/52) PICのレジスタ
単元3(35/52) PICの操作命令
単元3(36/52) ARM 社とは Acorn Comuters 社: [英:ケンブリッジ在] 1983年: Arm設計開始 MOS Tecgnology6502の置換を目的 1985年: ARM1の開発サンプル完成 翌年ARM2完成データバス:32bit アドレス空間:26bit レジスタ:16個 1990年:開発部門、Advanced RISC Machines社に独立 1998年: ARM社に社名変更 ※携帯電話、ゲームボーイなどに搭載で普及
単元3(37/52) ARMマイコン ARM6:米国コンピュータゲーム企業3DO社マルチメディア端末の3DO規格用 ARM7/7E:携帯情報端末、携帯電話 携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ用 レゴマインストーム用 ARM9/9E: NTTDOCOMOFORMAに使用 Cortex-A8:iphone3GS、iPodに使用 Cortex-A9:プレイステーション・ヴィータ iphone4Sに使用 ARM60
単元3(38/52) RenesasElectronics社とは 2002年:NECエレクトロニクス独立 NECエレクトロンデバイスカンパニー (NECの半導体事業社内カンパニー)を独立させ設立 2003年:ルネサステクノロジ社が設立 日立と三菱の半導体部門を分社統合 システムLSI分野のシェア世界1位 ※H8、Super-Hシリーズを製造販売 2010年:ルネサスエレクトロニクス社設立 NECとルネサスが合併
単元3(39/52) H8の進化
単元3(40/52) Super-Hの進化
単元3(41/52) ハードウェア構成に用いられる代表的なMPU Hitachi H8 One-chip Microcomputer
単元3(42/52) H8マイコンのハードウェア構成
単元3(43/52) H8マイコンの機能構成
単元3(44/52) H8マイコンの機能構成
単元3(45/52) H8マイコンの応用回路(その1) 評価ボード
単元3(46/52) H8マイコンの応用回路(その1) 評価ボード
単元3(47/52) H8マイコンの応用回路(その2) A/D変換ボード
単元3(48/52) Atmel社とは 1984年:設立 三洋電機のEPROM,PLDを設計する企業 ※ 先端ロジック製品、不揮発性メモリ製品、ミックスドシグナル製品、 RF集積回路などの半導体製品の設計、製造
単元3(49/52) AVRマイコン Atmel AVR ATmega8