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4. ドイツ語 、英語、日本語の 色彩名称. ドイツ語・ドイツ文化専攻 渡辺菜留美. ドイツ語、英語、日本語の 色彩名称の起源. ドイツ語と英語はどちらもゲルマン語派西ゲルマン語群に属し、色の単語もつづりや発音の似ているものが多い。 例 ( Dt ) grau – ( Engl ) grey / ( Dt ) rot – ( Engl ) red usw .. 大昔 の日本語には色を示す言葉は「あか」「あお」「しろ」「くろ」のたった4つしかなかった。. 色彩名称の統計. まっ赤 / 赤熱.
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4. ドイツ語、英語、日本語の色彩名称 ドイツ語・ドイツ文化専攻 渡辺菜留美
ドイツ語、英語、日本語の色彩名称の起源 • ドイツ語と英語はどちらもゲルマン語派西ゲルマン語群に属し、色の単語もつづりや発音の似ているものが多い。 • 例 (Dt) grau– (Engl) grey / (Dt) rot – (Engl) red usw.. • 大昔の日本語には色を示す言葉は「あか」「あお」「しろ」「くろ」のたった4つしかなかった。
まっ赤/赤熱 独:Nur, daß die dünnernTeile des Schiffe, Stahltrossen und Eisenstangenzuglühenbegann, ...AberzumGlückwurdedieseGlutschnellwiedergelöscht, ... (P.29, L10~14) 英:began to glow like the filament in an electric light bulb, ... Fortunately, the glow was soon extinguished by a downpour heavier than anyone on bored, … (P.29, L18~23) 日:ただ、鉄のロープや手すりのような船のほそい部分が電球のフィラメントのようにまっ赤に焼け始めたおかげで…この赤熱もすぐに冷やされました。(P.43,L2~4)
まっ赤/赤熱 • glühen, Glut(まっ赤、赤熱)は色ではなく、輝きを表す。 • 例えば石炭が燃えるときの火も、色を表すのではなく、輝き。 • ドイツ語で光というと発想させる色はオレンジや黄色。 • glowも「輝く」が原義
透明 • 独:Der Professor stiegüber die Stickleiter an der Außenwand des Schiffeshinunter und betrat den durchsichtigerBoden. (P.26, L6) • 英:The surface was not only transparent but so slippery that he found it hard to keep his footing. (P.26, L31) • 日:教授はなわばしごをおろして、その透明な陸地におりました。(P.38,L13)
透明 • durch│sichtigでまっすぐと見えるという意味からきている。 • transparentは元々フランス語でドイツ語でも”透明な”という意味がある。最近では政治などで全てを”明瞭にする”という意味でもよく使われている。ドイツ語の名詞では”横断幕”、” 透かし絵”。
黒 • Pechschwarzのpechは英語のpitchから入ってきた単語。ピッチのように黒いという意味で、まったく見えない暗さを表すときに使う。 • 反語で独: Pechschwarz⇔Blütenweiß 英: pitch black⇔pure white • 黒はマイナスイメージ 例) 独: schwarze Listen 英: black list 日: ブラッ クリスト
まとめ 特にドイツ語と英語の色彩のつづりや発音はとても似ているが、それぞれ意味範囲が色だけに限らず、とても広い分野での意味をもっている単語もあった。日本でこの物体はこの色にしか見えないと決めつけていた物も、外国人から見るとその国の文化などの違いで同じ色を見ていても名称が異なってくるのだと思った。
参考 • ジーニアス英和辞典 第3版 大修館書店 • プログレッシブ和英中辞典 第3版 小学館 • クラウン独和辞典 三省堂 第4版 • 新コンサイス和独辞典 三省堂 • http://www.eigo21.com/etc/kimagure/z156.htm • http://www.tufs.ac.jp/ts/society/seino/hausarbeit/kudo13.html • Tom Joerßさん