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INTERNATIONAL SKI FEDERATION. Welcome / ウェルカム♪ Practical Cases 事例研究. 1. DSQ 失格  or DNF  途中棄権  ?. 一人の選手がフィニッシュ目前に凡そ8旗門残して、安全ネットの方角に競技コースから離脱した。 彼は懸命にコースに戻ろうと努力したが、転倒してしまった。コースに戻る途中、彼は幾つかの旗門を不通過した可能性がある。 転倒後、暫くして、彼は立ち上がり、フィニッシュに向かって滑り出し、途中、故意にではなく、滑っている彼の前に旗門があったが故にと思われるが、彼は数旗門に触れた。

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Presentation Transcript


  1. INTERNATIONAL SKI FEDERATION Welcome / ウェルカム♪ Practical Cases 事例研究 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  2. 1. DSQ 失格 or DNF 途中棄権 ? 一人の選手がフィニッシュ目前に凡そ8旗門残して、安全ネットの方角に競技コースから離脱した。 彼は懸命にコースに戻ろうと努力したが、転倒してしまった。コースに戻る途中、彼は幾つかの旗門を不通過した可能性がある。 転倒後、暫くして、彼は立ち上がり、フィニッシュに向かって滑り出し、途中、故意にではなく、滑っている彼の前に旗門があったが故にと思われるが、彼は数旗門に触れた。 彼はそのまま、フィニッシュラインを通過した。 見たところ、彼は競技モードで滑走していなかった。(彼は腕を痛そうに振りながら滑走していた) Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  3. 1. DSQ 失格 or DNF 途中棄権 ? 担当時計係は、タイミングを停めて、彼(選手)を途中棄権(DNF)とした。 旗門審判員とフィニッシュレフリーは、彼がフィニッシュライン通過前に旗門不通過しているとして、失格(DSQ)とした。更にフィニッシュ審判は時計係に対し、時計を停めてはいけないと一喝した。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  4. 1. DSQ 失格 or DNF 途中棄権 ? Questions: • ICR(競技規則)は失格、または途中棄権した選手はフィニッシュラインを通過してはならないと明示しているか? • 転倒した場合、どの位の時間の経過を持って途中棄権(DNF)とするのか? • この選手は途中棄権(DNF)とすべきか?または、失格(DSQ)とすべきか? • もし、選手に制裁を科すとしたら、ICR上のどの条項を適用するか? Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

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  6. 1. DSQ 失格 or DNF 途中棄権 ? 考慮するルール: ペナルティ 628.8 旗門不通過後にレースを続行する。(ICR Art.614.2.2) 601.3.4 フィニッシュレフリー(フィニッシュ審判)フィニッシュコントローラー、計時、そして観客コントロールを監督する。 ※参考 614.2.2 旗門不通過後の継続禁止選手が旗門不通過した場合、それ以後の旗門を通過することはできない。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  7. 1. DSQ 失格 or DNF 途中棄権 ? 考慮するルール: 601.3.6 計時計算係長 The Chief of Timing and Calculations計時計算係長には、計時・計算を含め、スタート及びフィニッシュの役員の協調の維持、調整をする責任がある。回転競技では計時計算係長または特別アシスタントが、スタートインターバルを決定する。次の役員は計時計算係長の指揮下に置かれる:- 計時主任- アシスタント計時員- フィニッシュコントローラー Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  8. 1. DSQ 失格 or DNF 途中棄権 ? • 考慮するルール: • 失 格次に当てはまる選手は失格となる: • 629.2 人や所有物を危険にさらす。または実際に怪我を負わしたり、破損する。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  9. 2. インスペクションに間に合わなかった この滑降競技における第一回目のインスペクションは、午前8時15分から一時間、インスペクションのための入場制限(コースクローズ)は、8時30分とプログラムされていた。 8時40分には、コース係長と彼のチームが90名もの選手がインスペクションをした際に溜めた雪の排除し、ラインマーキング作業を行うべく、行動を始めた。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  10. 2. インスペクションに間に合わなかった コース係長がコース中盤にある第一ジャンプで作業していた時にスタートレフリーが無線で連絡してきた。 『チームが今、スタートに到着し、インスペクションをさせて欲しいと要求している』 彼らはホテルからコースに来る道を誤まり、それが原因で遅れたと言っている。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  11. 2. インスペクションに間に合わなかった Questions: • 既に閉鎖されているコースに彼らの入場を許可するのは正しいだろうか?このケースでどのような理由を使いますか? • 選手に制裁を科すべきだろうか? • SLではなく滑降競技であることに違いはあるか? • ICR(競技規則)にこのようなケースに適用する記述はあるだろうか? Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  12. Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  13. 2. インスペクションに間に合わなかった 考慮するルール: 703.2.3 第1 回公式トレーニングの開始前に、選手はビブを携行して、完全なコースインスペクションを行う。インスペクション時間はジュリーが決定する。 704.1 参加義務(Obligation to Participate)公式トレーニングは切り離すことのできない競技の一部である。選手はトレーニングに参加しなければならない。代替選手が認められた場合、その選手も公式トレーニングに参加しなければならない。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  14. 3. 医事サービス(救急対応) あなたはコース上の安全等の確認を終え、競技開始を承認した。 順調に競技が進行していたが、ビブナンバー8番の選手が凄まじい転倒をした。直ちに救護と医事チームが行動を起こし、数秒後?にその選手は医務室に収容された。 競技の続行を指示する前に、使用されたアキアボート配置箇所に補充が成されているか?と不安になり確認の依頼をした。 救護チームからは『補充までに数分掛かる』との連絡を受けた。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  15. 3. 医事サービス(救急対応) 待機している間に先ほどの怪我をした選手のコーチから『状況が複雑になった。彼らはその選手を救急車に乗せて最も近い病院(25km)に移送する』と連絡が入った。 あなたは、競技委員長に「救急車が移送を行った場合、代替の救急車は手配できるのか?または、この救急車は病院に行って帰って来るまでにどれくらい時間を要するのか?」と尋ねた。 答えは『救急車は1台のみ、その病院への往復には1時間は掛かる…』であった。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  16. 3. 医事サービス(救急対応) Questions: • あなたの判断は? • 競技を再開した後に後続の選手に事故があったらどうするか? • 救急車が戻るまで、スタートを休止し、選手を待たせても良いだろうか? Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  17. Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  18. 3. 医事サービス(救急対応) 考慮するルール: 601.3.9 医事係長 The Chief of Medical and Rescue Services医事係長には、公式トレーニング及び実際の競技中の適切な応急手当や医療に関する対応に責任がある。負傷した選手を運び、手当を行える適切な設備を整えなければならない。レースドクターは、公式トレーニングが始まる前にチームドクターと打ち合わせて計画を立てる。医事係長は、トレーニング及びレース中にアシスタントと電話か無線で連絡が取れるようにしていなければならない。公式トレーニングが始まる前に競技委員長と打ち合わせて計画を立てなければならない。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  19. 3. 医事サービス(救急対応) 考慮するルール: 601.3.9 医事係長 The Chief of Medical and Rescue Servicesスキーの上手なドクターが1 名、万一の場合に備えてスタートで待機し、ジュリーや救助サービスメンバーと連絡を取り合っていなければならない。この職務をチームドクターに委任することもできる。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  20. 4. スーパーGでのスノーシード 天気予報によると今夜、降雪があるとの事、第一回目のチームキャプテン会議(TCM)にて、6名の選手がスノーシードとしてドローされた。彼らはビブナンバー1番の前、前走者の前にスタートする。 翌日、ジュリーはミーティングでの決定を確認した。 午前9時、3名の前走者がスタートし、昨夜選出されたスノーシードの選手はその後にスタートする。スタートを目前にスタートレフリーが「まだスノーシードの選手3名がスタートに来ていない」と言って来た。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  21. 4. スーパーGでのスノーシード Questions: • あなたはどのように対処しますか? • ジュリーはどのような決定を下すべきか? • この選手らのコーチたちが情報を伝え忘れているとも考慮してみよう。 • あなたの意見に最初にスタートするスノーシードの存在理由も考慮してみましょう。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  22. Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  23. 4. スーパーGでのスノーシード 考慮するルール: 621.9 特殊な状況でのスタート順(スノーシード)特殊な状況では、ジュリーは滑降、大回転、スーパーG(降雪時など)のスタート順を変更することができる。事前に指名された最低6名の選手グループが、1 番の前にスタートする。この6名の選手は、スタートリストの最後20%に含まれる選手からドローによって選出する。この選手は、スタートナンバーとは逆順でスタートする。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  24. 4. スーパーGでのスノーシード 考慮するルール: 628.5 時間通りにスタートする準備ができていない、または不正スタートをする。(第613.6、613.7、805.3.1、805.4、1106.3 条) 805.3.1選手は役員に呼ばれた後、1 分以内にスタートに現れなければならない。繰り上げスタート時間については、考慮しなければならない。ただし、スタート審判は、遅延が「不可抗力」によるものと判断した場合には、それを許しても構わない。疑問がある場合には、スタート審判は選手に暫定スタートを許可し、通常のスタート順に入れることができる。スタート審判が必要な決定を下す。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  25. 5. エントリー / ドロー  あなたは今シーズン、フランスで開催されるGS2試合とSL2試合にTDとして派遣された。 現地に到着後、直ちにレースセクレタリより『このレースにはたくさんのエントリーがある』と伝えられた。 男子は42カ国(185選手)、女子は37カ国(166選手)のエントリーがあると言う。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  26. 5. エントリー / ドロー Questions: • ルールに反せずに対処するにはどうしますか? • 開催国のクォータ(出場枠)はどうなるのか? • あなたのサグゼッション(提案)は如何に…? Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  27. Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  28. 5. エントリー / ドロー 考慮すべきルール: 1280 FIS競技への参加(Participation in FIS Competitions) 1280.1 国際スキー連盟カレンダーにある競技に参加する各国連盟のクォータは、次の通り: 1280.1.3 女子競技のクォータルール(Quota Rule for Ladies competitions)140名以上の選手がエントリーしている場合、女子競技のクォータを使用する。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  29. 5. エントリー / ドロー 考慮すべきルール: 1280.1.4 特別クォータ(Special Quotas)特定の国、地域に対し、FIS理事会は、特別クォータを認めることができる。各国連盟は、FISへの明確なリクエストを秋季会議前に提出する。南半球は春季会議前。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  30. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) 1本目終了後、ジュリーはフィニッシュに集結し、失格者チェックを始めた。 旗門通過票によると、ビブナンバー3番(選手A)と15番(選手B)がそれぞれ、15旗門、18旗門にて失格とされている。 公式掲示時間を13時15分、抗議受付締切時間を13時30分と記載した主審報告書と仮発表リザルトを公式掲示板に掲示した。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  31. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) 抗議受付時間(15分間)内に選手Aのコーチと選手Bのコーチがジュリーに対し、抗議の申し立てを書面を持って提示した。 更に他のコーチが『ビブナンバー24番の選手Cは失格とすべき』と公式に抗議の申し立てをした。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  32. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) ジュリーは通常の手続き通り、他の証人を呼んだ。20分もの協議の結果、結論に至り公式発表時間を13時50分とした。 選手Aは承認し、選手BとCは失格とした。 14時に選手Cのコーチから彼に選手の失格は想像的なものと公式抗議を受けた。彼らはジュリーの処分にビデオを持って訴えた。 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  33. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) Questions: • ジュリーはどんな分析をしなければならないか? • この手続きは正しいと考えるか? Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  34. Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  35. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) 考慮すべきルール: 643 提出期限 643.3 他の選手、選手の用具、役員の不正行為に対して:-最後の選手のフィニッシュ通過後、15分以内 643.4 レースの不正行為による失格に対して:-失格の発表後、15分以内 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  36. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) 考慮すべきルール: 643.5 計時に対して:-非公式リザルトの発表後、15分以内 643.6 その他すべてのジュリーまたは技術代表の決定に対して:-直ちに、また、ICRArt.643.4 による抗議提出期限前 Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  37. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) 考慮すべきルール: 640 抗 議 640.1 ジュリーは物的証拠に基づいた抗議のみを受理する。 643.2 ジュリーは、先の意見に対し、新たな証拠の存在が確認されてのみ、再評価を許される。 643.3 すべてのジュリー決定は、ICR Art.641による抗議、またはICR Art.647.1.1による要請が成された場合以外は最終決定事項とする。 ※ ICR Art.640は、07シーズン決定事項(暫定版2006年10月現在)において新たに追加されたルールです。(Provisional Precision Edition Nov.2006) Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

  38. 6.失格 –抗議 –再調査(再吟味) 考慮すべきルール: 641 抗議の種類 641.3 競技中、他の選手、または役員に対して 641.6 技術代表のその他ジュリーの決定指導に対して ※ 赤色のラインによる訂正、並びに文字の加筆は07シーズン決定事項(暫定版2006年10月現在)において改定されています。(Provisional Precision Edition Nov.2006) Alpine Technical Delegates UPDATE 2006

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