440 likes | 696 Views
「文献入手法入門」. Part 1:Reference の読み方. 総合情報メディアセンター 図書館工学分館. 書誌事項と Reference. 書誌事項とは 論文著者名,論題,掲載誌名,巻,号,出版年,ページなど,その論文や資料についての詳しい記述のこと。. 書誌事項の比較. 文献データベースの書誌事項( WoS) 雑誌論文の Reference の書誌事項( Science). Reference の記述スタイル. SIST : 科学技術情報流通技術基準(科学技術振興機構) SIST 02 : 参照文献の書き方 ○ 国際的な参照文献の記述スタイル
E N D
「文献入手法入門」 Part 1:Referenceの読み方 総合情報メディアセンター 図書館工学分館
書誌事項とReference • 書誌事項とは 論文著者名,論題,掲載誌名,巻,号,出版年,ページなど,その論文や資料についての詳しい記述のこと。
書誌事項の比較 • 文献データベースの書誌事項(WoS) • 雑誌論文のReferenceの書誌事項(Science)
Referenceの記述スタイル • SIST : 科学技術情報流通技術基準(科学技術振興機構) • SIST 02 : 参照文献の書き方 ○ 国際的な参照文献の記述スタイル • IEEE(工学分野,米国電気電子技術者協会) • ACS(化学分野,アメリカ化学会) • NLM(医学分野,米国国立医学図書館)
1.雑誌の1論文(SIST 02 5.1.1) • 著者名.論文名.誌名.出版年,巻数,号数,はじめのページ-おわりのページ,ISSN.(言語の表示),(媒体表示),入手先,(入手日付). • Pisciella, Paola.; Pelino, Mario. FTIR spectroscopy investigation of the crystallisation process in an iron rich glass. J. Eur. Ceram. Soc. 2005, 25(11), p. 1855-1861.
2.電子雑誌の1論文(SIST 02 5.1.1) • 著者名.論文名.誌名.出版年,巻数,号数,はじめのページ-おわりのページ,ISSN. (言語の表示),(媒体表示),入手先, (入手日付). • Takayama, Chitoshi; Inoue, Yoshiro. Morphological development and maturation of the GABAergic synapses in the mouse cerebellar granular layer. Developmental Brain Research. 2004, 150(2), p. 177-190. http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/17162/1/DBR150-2.pdf, (accessed 2007-03-01).
誌名について • 略誌名 略誌名から完全誌名を調べるには,ドットを付けたまま「NACSIS Webcat」を使って検索する。 • 日本語の誌名はローマ字書きされていることも。(ex. Ryutai Rikigaku ← 流体力学) • JACS, ProNASなどは正式な略誌名ではありません。 • JACS → Journal of the American Chemical Society → J. Am. Chem. Soc. • ProNAS → Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America → Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A • ローマ字以外の文字の誌名は,アルファベットに翻字されていることも。
翻訳誌 • ロシア語の雑誌には英語に翻訳されているものがあります。ただし,雑誌全体が翻訳されているものや,一部を選んで翻訳したものなどがあるので,全ての論文を英文で読めるわけではありません。 • Доклады Академии Наук СССРсерия химия (原綴り) → Doklady Akademii Nauk SSSR Seriya Khimiya(翻字) → Doklady Chemistry(翻訳誌)など
巻数やページの表記にも注意 • 分冊している雑誌や,Supplementの論文の場合,巻やページの前にそれらを表す文字があることがあります • A74 → A分冊の74巻 • S1241-1247 → Supplement 1241ページから 1247ページまで
3.図書の1章または1部(SIST 02 5.2.2) • 著者名. “章の見出し” .書名.編者名.版表示,出版地,出版者,出版年,はじめのページ-おわりのページ,(シリーズ名,シリーズ番号),ISBN.(言語の表示),(媒体表示),入手先,(入手日付). • Harrison, B. R. “Risks of handling cytotoxic drugs”. The Chemotherapy Source Book. 3rd ed., Lippincott Williams & Wilkins, 2001, p. 566-580. 図書には出版情報(出版者)が記載されている。
題名と書名の見分け方 • 著者名の後に「題名」が2つ並んでいる場合には必ず「論文名または章の見出し」→「書名」の順 • 書名はイタリック体,下線などが使われることがある • 「題名 in 書名」の形で書かれている場合もある
4.学位論文(SIST 02 5.4) • 著者名.論文名.出版地,大学名,学位授与年,総ページ数,学位請求論文の種類.(言語の表示),(媒体表示),入手先,(入手日付). • Podolsky, Daniel. Interplay of magnetism and superconductivity in strongly correlated electron systems. Harvard University, 2005, Ph.D. thesis. • Speck, Andrew J. Two techniques produce slow antihydrogen. Harvard University, 2005, Ph.D. thesis. http://www.physics.harvard.edu/Thesespdfs/speck.pdf, (accessed 2006-02-01). 学位請求論文の種類
学位論文の英語記述例 • 修士論文 M.D.Thesis (Theses),Master’s Thesis(Theses) ※M.D.はMaster’s Degreeの略 • 博士論文 Ph.D Thesis (Theses) ,Doctoral Thesis (Theses) ,Dissertation(略:Diss.),Ph.D. Dissertation,Doctoral Dissertation ※Ph.DはDoctor of Philosophyの略
5.レポート(SIST 02 5.4.1) • 著者名.レポート名.出版地,出版者,出版年,レポート番号,総ページ数.(言語の表示),(媒体表示),入手先,(入手日付). • Schoren, W. R.; Zampino, E. J. GRC payload hazard assessment: Supporting the STS-107 accident investigation. National Aeronautics and Space Administration, 2004, NASA/TM-2004-213050, 38p. レポート番号 NASA
6.会議報告の1論文(SIST 02 5.5.2) • 著者名.“論文名”.会議報告書名.編者名.会議開催地,会議開催期間,会議主催機関名.出版地,出版者,出版年,はじめのページ-おわりのページ,(シリーズ名,シリーズ番号),ISBN.(言語の表示),(媒体表示),入手先,(入手日付). • Smith, Geoffrey L. “Vaccinia virus movement in cells”. Microbial Subversion of Host Cells: Sixty-secondSymposium of the Society for General Microbiology. Edinburgh, UK, 2003-04-10/11. Cambridge University Press, 2003, p. 69-85.
会議に関する単語 • Proceedings (会議録) • Conference (会議) • Symposium (会議) • Workshop (会議) • Meeting (会議) • Congress (会議) • 2nd,Fourth 回次(第○回)
7.電子の会議報告の1論文(SIST 02 5.5.2) • 著者名.“論文名”.会議報告書名.編者名.会議開催地,会議開催期間,会議主催機関名.出版地,出版者,出版年,はじめのページ-おわりのページ,(シリーズ名,シリーズ番号),ISBN.(言語の表示),(媒体表示),入手先,(入手日付). • Scoffin, Robert. “Enterprise-Wide Electronic Notebook Systems: Some IP and Regulatory Issues”. The International Conference for Science & Business Information. Nîmes, France, 2005-10-16/19. Infonortics. http://www.infonortics.com/chemical/ch05/slides/scoffin.pdf, (accessed 2005-12-16).
会議報告探索のコツ • 会議報告は図書,雑誌(本誌,別冊,付録)等,いろいろな形態で刊行されます。 • 会議報告掲載の論文を探す時は, OPACで論文が収録されている「会議報告書名」から探します。 • 同時に論文検索データベースで「論文名」から検索してみる必要もあります。
8.特許文献(SIST 02 5.8) • 特許出願人名.発明者名.発明の名称.特許文献の番号等.公開特許公報等の発行の日付.(言語の表示). • Smith, Dave W. Compact folding aircraft passenger ramp. U. S. Patent 6,676,358. 2004-01-13. • Wisconsin Alumni Research Foundation. Method of in vitro differentiation of neural stem cells, motor neurons and dopamine neurons from primate embryonic stem cells. EP1670901. 2005-03-10. 特許文献の番号 espace
9.雑誌へ投稿中の論文(SIST 02 5.9) • 著者名.論文名.誌名.出版年,巻数,号数.(言語の表示),投稿中等の注記,(媒体表示) ,入手先,(入手日付). • Zhang, J; Burger,C.; Chu, B. Nanostructured polymer matrix for oligonucleotide separation. Electrophoresis. Accepted for publication.
出版されていない論文に用いられる表現 • accepted for publication • submitted for publication • to be submitted • in press • under preparation • personal communication • unpublished
分からない時は • 図書館カウンターでおたずね下さい。 • それぞれの雑誌には投稿規程があり,Referenceの書き方も異なります。すべてのReferenceが規格どおりに書かれているわけではありません。 • 文献複写・図書借用申込書に書くときは,Referenceに書いてあるとおりに全部記入して下さい。(コピーして切り貼りしても可)
参考URL • 「SIST」は次のURLからダウンロードできます。 http://sist-jst.jp/ • 国際的な参照文献の記述スタイルの比較は「SIST 02」のp.31-32に掲載されています。 http://sist-jst.jp/pdf/SIST02-2007.pdf • 略誌名から完全誌名を調べるにはNACSIS Webcatを使います。 http://webcat.nii.ac.jp/ • 略し方の基本原則はISSN International Centreで調べます。 http://www.issn.org/2-22661-LTWA-online.php • 略誌名のリストもあります(University of British Columbia Library)。 http://www.library.ubc.ca/scieng/coden.html
「文献入手法入門」 Part 2:文献入手の基礎 総合情報メディアセンター 図書館工学分館
文献を見つけてから 入手するまで文献を見つけてから 入手するまで • 文献を見つける • 書誌事項を確認する • 資料タイプを確定する • 文献を入手する ①電子ジャーナルを探す ②工学部にある「冊子版」の資料を探す ③コピーを取り寄せる
1.文献を見つける ①文献データベースの検索結果から (Web of Science,CiNii,etc) ②論文の「Reference」「参考文献」 に書いてあるリストから 正確に「書誌事項」を把握
2.書誌事項の確認 • 資料入手のキーポイント • 書誌事項:その論文や資料についての詳しい 記述(著者名,論文名,誌名,出版年,巻数,号数,はじめのページ-おわりのページ 等) (例)Pisciella, Paola.; Pelino, Mario. FTIR spectroscopy investigation of the crystallisation process in an iron rich glass. J. Eur. Ceram. Soc. 2005, 25(11), p. 1855-1861.
3.資料タイプの確定 • 文献が掲載されているのが「図書」か「雑誌」かによって探し方や入手の方法が異なります。 「雑誌」掲載の論文を中心に説明
4.文献を入手する①電子ジャーナルを探す • まずはネットで見られるかをチェック(おおむね過去10年分の新しい論文) (1)文献データベースから本文へのリンクが あるか? ⇒ Fulltext@GunmaUniv (2)「電子ジャーナルA-to-Z」に掲載されて いるか? (3)無料で読める電子ジャーナルではないか?
電子ジャーナルA-to-Z(http://atoz.ebsco.com/titles.asp?Id=gunm0280&sid=163478528&TabID=2)電子ジャーナルA-to-Z(http://atoz.ebsco.com/titles.asp?Id=gunm0280&sid=163478528&TabID=2) 省略誌名はピリオドをアスタリスクに 置き換えて前方一致で検索 phys. rev. lett. ⇒ phys* rev* lett*
Google Scholar(http://scholar.google.com/) 論文名や著者名から無料で読める電子ジャーナルを探せることがあります。 本文見られる可能性あり
②工学部にある 「冊子版」の雑誌を探す • 電子ジャーナルで読めない雑誌は「冊子版」(紙の雑誌)が工学部にあるかチェック • OPACで所蔵を検索(雑誌は,論文名でなく掲載「雑誌名」で検索すること)。 • 図書館の雑誌は自分でコピー(コインコピー機使用の場合は「文献複写申込書」に記入すること)。 • 研究室の雑誌は,持っている先生から直接見せてもらう。
OPACで学内所蔵を確認する • 省略誌名は前方一致で検索(「atom.」を「atom*」に換えて入力)
所在と所蔵をチェック! この雑誌は研究室貸出,図書館なら「工分館」と表示 「工」,「桐生」以外で始まる研究室は荒牧・昭和キャンパスの研究室です。
③コピーを取り寄せる文献複写申込 • 工学部に無い雑誌は,持っている他の学部や,他大学からコピーを取り寄せます。 • 申込方法 ①Webから入力 ②申込用紙に記入してカウンターに提出 • コピー代と送料の実費がかかります。 自分で支払う(私費) または先生に支払ってもらう(校費)のどちらかを選んで下さい。校費の場合は,先生の承認が必要です。
Webで申し込む • あらかじめ「Web版相互利用申込サービス登録申請書」で利用登録をして下さい。 • 研究室によっては,Web申込を許可していない場合がありますので,その研究室の人は紙の申込書で申し込んで下さい。 http://opac.lib.gunma-u.ac.jp/
申込みの際の注意事項 • 入手したい文献の書誌事項はできるだけ詳しく入力(記入)する • 入手方法は?:複写・借用(借用は図書のみ) • 入手の範囲は?:国内・国外 • 費用の区分は?:校費・私費 • 連絡先は?:電話番号,メールアドレス等
料金・所要日数の目安 料 金 所要日数 ※ いずれも土日,休日除く
図書や雑誌には著作権があります • 雑誌の複写は次号到着後が原則です。 • 図書の複写は全体の半分を越えることはできません。 • 学位論文を全ページ複写する場合には著者の許可が必要。海外の学位論文には著作権処理済みの購入出来るものもあります。 • FAXでの複写入手は,FAX送信できる資料とできない資料があります。できない資料は速達扱いに変更します。 • 複写取り寄せした文献を友達にコピーしてあげたりするのは厳禁です。
文献を見つけてから 入手するまで(おさらい) • 文献を見つける • 書誌事項を確認する • 資料タイプを確定する • 文献を入手する ①電子ジャーナルを探す ②工学部にある「冊子版」の資料を探す ③コピーを取り寄せる
あきらめないで相談を! • 入手できない文献があったら,ぜひ図書館カウンターにご相談下さい。世界中の図書館ネットワークを通じて文献を見つけ出し,入手できるよう手を尽くします。 <参考資料> ・科学技術振興機構「科学技術情報流通技術基準 SIST 02/05/06 2007年版」 (科学技術振興機構, 2007.3) ・·科学技術関係資料 | 国立国会図書館(テーマ別調べ方案内) http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme_kagaku.html(accessed 2008.11.21) おわり 2009.2.16改訂