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結合チャネル AMD を用いた Ξ ハイパー核生成スペクトルの研究. 松宮浩志 , 椿原康介 , 木村真明 , 土手昭伸 A , 大西明 B 北大 , KEK A , YITP B. はじめに. J-PARC E05. Day-1 実験 12 C(K - ,K + ) 12 X Be Ξ ハイパー核は束縛状態のピークとして観測できるか? ΞN 相互作用 …14MeV 程度の引力 ESC04d, Ehime, NHD: この情報と無矛盾. S. Aoki et al. , PLB 355 (1995), 45.
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結合チャネルAMDを用いたΞハイパー核生成スペクトルの研究結合チャネルAMDを用いたΞハイパー核生成スペクトルの研究 松宮浩志, 椿原康介, 木村真明, 土手昭伸A, 大西明B 北大, KEKA, YITPB
はじめに J-PARC E05 • Day-1 実験12C(K-,K+)12XBe • Ξハイパー核は束縛状態のピークとして観測できるか? • ΞN相互作用…14MeV程度の引力 • ESC04d, Ehime, NHD:この情報と無矛盾 S. Aoki et al., PLB 355 (1995), 45. T. Fukuda et al., PRC 58 (1998), 1306. P. Khaustov et al., PRC 61 (2000), 054603.
はじめに • 12C(K-,K+)12XBe の理論計算 • 元場さん(直前のtalk)、橋本さん(SCDW)、前川さん(LOFAt+DWIA)、… →ΞN相互作用のspin-isospin依存性によって core核が影響を受けることはないだろうか • p, nで違ったふるまいを見せることはないか • 結合チャネルAMD(coupled channel AMD)の提案 Hashimoto et al., PTP 119(2008),1005. Maekawa, Tsubakihara, HM and Ohnishi, arXiv:0704.3929 [nucl-th].
結合チャネルAMD • 各チャネル波動関数はAMD波動関数(Gauss波束のSlater行列式) • Hamiltonian には質量の差を考慮 a: チャネル 11B+X-,11Be+X0 運動エネルギー 質量の差 相互作用
結合チャネルAMD BBO1: A. Isshiki et al., PTP 114 (2005), 573. G3RS: R. Tamagaki, PTP 39 (1968), 91. • VNN:BBO1+G3RS(1800 MeV) • LSは11Bのg.s.(3/2-),1/2-1のスプリットで合わせた 11B 11C
結合チャネルAMD • VNΞ:ESC04d,EhimeのG-matrix相互作用 • Ξがいる位置での平均核子密度を計算し、G-matrix相互作用に取り入れて再計算 G=G(kF) cooling ESC04d: Th. A. Rijken and Y. Yamamoto, arXiv:nucl-th/0608074. Ehime: Y. Yamaguchi et al., PTP 105 (2001), 627. G-matrix: Y. Yamamoto, private communication
密度分布 赤線…nucleon 分布 緑の濃淡…hyperon 分布 Lは中心近くに位置し、ほとんどs-波成分 11C coreの状態を変えず、Lはそのまま束縛されている 12ΛC(VLN: YNG-ND) 11C 12LC VLN…YNG: Y. Yamamoto et al., PTPS 117 (1994), 361.
12ΛC の励起準位 NN [11C(5/2-1)×Λs1/2] [11C(1/2-1)×Λs1/2] [11C(3/2-1)×Λs1/2]
L同様、中心に11B core の構造を変えずXがs-波で束縛されている ESC04d, Ehimeで得られる密度分布に大きな差はない 12XBe (VXN: ESC04d, Ehime) 11B 12XBe (ESC04d) 12XBe (Ehime)
12XBe(ESC04d) p X- p3/2 s1/2 [11B(3/2-2)×Ξs1/2]+[ 11B(1/2-1)×Ξs1/2] 青い点: 11Be+X0と11B+X- チャネル成分の 確率 [11B(5/2-1)×Ξs1/2] [11B(1/2-1)×Ξs1/2] [11B(3/2-1)×Ξs1/2] core とスピンのそろった状態が表れている
12XBe (Ehime) [11B(3/2-2)×Ξs1/2]+[ 11B(1/2-1)×Ξs1/2] 青い点: 11Be+X0と11B+X- チャネル成分の 確率 [11B(5/2-1)×Ξs1/2] [11B(1/2-1)×Ξs1/2] [11B(3/2-1)×Ξs1/2] ESC04dより浅く束縛
effective proton number X- p effective number kinematical factor elementary cross-section • PWIA • 14MeVのWSポテンシャル模型での結果と比較 • AMD… f=g=1とし、それぞれの寄与を考える • WS14…spin non-flip のみ p→Ξ- (spin flip) X- p p→Ξ- (spin non-flip) spin flip: H. Bando, T,. Motoba et al., PRC 39 (1989), 587. WS14のコード: T. Harada and S. Hirenzaki, (KEK summer school 2006)
12C(π+,K+)12ΛC, pπ=1050MeV/c KEK-PS E369: H. Hotch et al., PRC 64 (2001) 044302. sL , pLのピークの間に core励起状態が見えている pLはうまく書けていない →Lを1波束で書いているため 2+, 0+ 1- 0p3/2-1×pL 1- 11C(1/2-)×sL 0p3/2-1×sL 11C(3/2-2)×sL 2+ 1- 1- 11C(3/2-1)×sL
12C(K-,K+)12ΞBe, pK=1800MeV/c spin-flip成分(X-coreのspinが平行) のみが見えている →intrinsicにspin反平行成分が 入っていないため 12XBe(g.s.)をspin-flipして 生成するZeffはWS14(non-flip)程度 2- 0p3/2-1×sX 1- 11B(3/2-1)×sX 0p3/2-1×pX 1- 2+,0+ 11B(1/2-1)×sX 2+ 2- 0-
12C(K-,K+)12ΞBe, pK=1800MeV/c 11B(3/2-1)×sX 0p3/2-1×sX 2- 1- 傾向はESC04dと同様 SXは浅い方へshiftしている 0p3/2-1×pX 1- 2+,0+ 0- 11B(1/2-)×sX 2-
12C(K-,K+)12XBe, pK=1800MeV/c LOFAt+DWIA: Maekawa 3MeVの幅をGaussianでつけた 幅が十分狭ければピーク観測が 期待できるのでは 2- 1- 1- 2- 2+ 1-
まとめ • Xハイパー核状態…spin-flipで生成されるピークの観測が期待できるのでは • SX=6.6MeV(ESC04d), 3.2MeV(Ehime) and 5.7MeV(WS14) • coreはXによってもあまり影響を受けない • 結合チャネルAMDを用いてスペクトルを求めた • core励起のピークをよく表現できる
Future Works • core-Xのspin反平行成分の取扱 • 現在ハイペロンは波束1つで表現→波束の重ね合わせ • p-波成分も改善されると期待 • 他の標的核(sd-shell核など)へ適用