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2006年度秋季年会. 「すざく」衛星による Sgr B1 の観測. 信川 正順 中嶋 大 乾 達也 兵藤 義明 内山 秀樹 瀧川 庸二朗 小山 勝二 鶴 剛 松本 浩典 (京大理) 「すざく」チーム. 2006 年 9 月 21 日(水). 目次. 1. Sgr B1 領域 「 すざく」による観測 2.解析と結果 スペクトルフィット 3.考察 6.4keV ラインについて 4. SNR 候補天体の発見 5.まとめ. すざく衛星. Sgr B1 領域の観測 3 月 27 日~ 29 日 ( 90ksec )
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2006年度秋季年会 「すざく」衛星によるSgr B1の観測 信川 正順 中嶋 大 乾 達也 兵藤 義明 内山 秀樹 瀧川 庸二朗 小山 勝二 鶴 剛 松本 浩典 (京大理) 「すざく」チーム 2006年 9月21日(水)
目次 1.Sgr B1領域 「すざく」による観測 2.解析と結果 スペクトルフィット 3.考察 6.4keVラインについて 4.SNR候補天体の発見 5.まとめ すざく衛星
Sgr B1領域の観測 3月27日~29日 (90ksec) 初の長時間観測 1.Sgr B1領域の観測 すざくで観測した銀河中心 中性鉄からのX線放射分布(~10K) 6.4keV X線イメージ 高温プラズマの分布 (107K~) 6.7keV X線イメージ
2.解析と結果 すざくで観測した Sgr B1領域のスペクトル He原子状の硫黄 He原子状の鉄 中性の鉄 H原子状の鉄 鉄の強い吸収 プラズマ成分と冷たい成分の共存
ここに注目する バイナリーからのもれ込み ライン毎のバンドイメージ 0.5 0.4 銀河面 6.7keV 6.4keV 2.45keV He原子状態の鉄 中性鉄 He原子状態の硫黄 低温プラズマ 高温プラズマ
Spectrum subtracted NXB Model: absorption(1)×plasma + absorption(2)×(power-law+lines) +absorption×CXB Neutral Fe Kα (6.4keV) Neutral Fe Kβ (7.0keV) Plasma(kT~6.3keV) Power-law (Γ~1.6) Absorption nH~5×1023cm-2 12 4
バックグラウンドを引いたスペクトル Model: Absorption× (power-law + gaussian + gaussian) 中性鉄Kα輝線 等価幅~2keV 強い吸収~3×1023cm2 Source region 中性鉄Kβ輝線 Background region 上:バックグラウンドをとった領域 左:銀河中心プラズマをバックグラウンドとしてひいたスペクトル 3
+26 +26 3.考察 • 6.4keV放射の起源 • 中性鉄原子から出る特性X線 • 2つの放射モデル ②衝突電離(電子起源) 高エネルギー電子が中性鉄原子を電離 ①光電離(光子起源)7keV以上のX線が中性鉄原子を電離 電子 電子 電子 X線 L殻の電子がK殻に落ち込んだときに特性X線(6.4keV)を出す
6.4keVの起源 • 強い吸収と大きい等価幅→光電離 Sgr B1の吸収 nH~3×1023cm-2 等価幅 EW~2keV • Sgr B2(光電離が有力)との比較 吸収と6.4keVのFluxの比→エラーで重なる nH/Flux6.4keVB1~0.32 (0.13-0.73) B2~0.58 (0.50-0.74) • Sgr B1もSgr B2と同じ放射過程で 6.4keVを放射→X線反射星雲モデル
X-ray Reflection Nebula X線反射星雲(XRN)モデル 銀河中心領域にある分子雲は銀河中心方向にある硬X線に照らされて、X線(6.4keV)を反射している。照射源として考えられるSgr A*は300年前は現在よりも非常に明るかった。(現在の光度では足りない) (Koyama et al. 1996, Murakami et al. 2000) X-ray (>7.1keV) 放射源(Sgr A*) X-ray (6.4keV) 反射物体(分子雲)
分子雲との相関 -0.10.0 同じ位置に分子雲が存在する 0.60.50.4 左:6.4keVイメージ(XIS-FI)右:13CO-map(Bally 1989)
4.SNR候補の発見 2.45keVで輝く広がった天体 拡大図 銀河中心(2.45keV) • 新天体←すざくで新たに発見! 温度~1000万度 広がり~10pc →超新星残骸の可能性 • 銀河中心プラズマの起源ー多重超新星爆発 →数10個の超新星残骸が必要 →しかし現在、数個しか見つかってない →超新星残骸の更なる新発見は上記の説を説明できる ~10pc 2.45keVイメージ 6.7keVイメージ
5.まとめ • Sgr B1領域で新たなXRNを発見 • 中性鉄からの輝線(6.4keV)の存在 強い吸収・大きい等価幅→光電離 Sgr B2との類似 →銀河中心の過去の活動性を示す新たなサンプル • SNR候補天体を発見 ~10pcの広がりと約1000万度の高温状態 →銀河中心プラズマの起源