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新聞記事に出現 する 電子ジャーナル の 傾向:朝日新聞の場合

新聞記事に出現 する 電子ジャーナル の 傾向:朝日新聞の場合. 常磐大学人間科学部  栗山正光 2012 年 11 月 17 日 (土) 第 60 回日本 図書館情報 学会研究 大会 @ 九州 大学箱崎キャンパス. 発表のアウトライン. 研究の目的と背景 研究 の方法 キーワードとタイトル出現記事数 タイトル 別記事数の集計結果と考察 結論. 研究の目的と 背景(1). 学術雑誌に言及した新聞記事の分析から 図書館にとって有用な知見が得られるのではないか 新聞記事に出現するタイトルに着目 どういう雑誌がよく取り上げられているか

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Presentation Transcript


  1. 新聞記事に出現する電子ジャーナルの傾向:朝日新聞の場合新聞記事に出現する電子ジャーナルの傾向:朝日新聞の場合 常磐大学人間科学部  栗山正光 2012年11月17日(土) 第60回日本図書館情報学会研究大会 @九州大学箱崎キャンパス

  2. 発表のアウトライン • 研究の目的と背景 • 研究の方法 • キーワードとタイトル出現記事数 • タイトル別記事数の集計結果と考察 • 結論

  3. 研究の目的と背景(1) • 学術雑誌に言及した新聞記事の分析から図書館にとって有用な知見が得られるのではないか • 新聞記事に出現するタイトルに着目 • どういう雑誌がよく取り上げられているか • そこに何らかの傾向が見られるのか • 以前、朝日新聞記事データベース中の雑誌タイトル出現記事数(1985~2006)を調査 • 『ネイチャー』、『サイエンス』両誌を筆頭に英米の有名雑誌が出現数上位を占める • 一方で1、2回しか出現しないタイトルが圧倒的に多い

  4. 研究の目的と背景(2) • 近年、学術雑誌出現記事に「電子版」といった語が付加されていることがよくある • 電子ジャーナル利用の高まりを反映(?) • 電子ジャーナルあるいは学術雑誌の電子版に関し、前回調査と同様、出現記事数の傾向を調べることを目的とした

  5. 研究の方法(1) • 朝日新聞の記事データベース「聞蔵IIビジュアル」 • 1985年から2009年までの25年間を対象に電子版学術雑誌のタイトルが含まれる記事を検索 • 各年のタイトルごとの記事件数をカウントし、表計算ソフトのファイルに記録・集計

  6. 研究の方法(2) • 雑誌のタイトル自体はあらかじめわかっているわけではない • 「電子版」、「オンライン版」といったキーワードで検索 • 「電子版」、「オンライン版」だけではノイズが多いので、「誌」、「紀要」とのAND検索 • 「電子ジャーナル」、「オンライン・ジャーナル」、「電子雑誌」、「オンライン雑誌」など使われていそうな語 • 「電子」、「オンライン」と「学誌」のAND検索 • 「オンライン医学誌」や「オンライン米生物学誌」が見つかる • ヒットした記事を1件1件手作業で確認

  7. キーワードとタイトル出現記事数一覧

  8. キーワードとタイトル出現記事数(1) • 「誌」と「電子版」のAND検索がヒット記事数、タイトル記事数とも最多 • 「オンライン科学誌」、「オンライン医学誌」はヒットしたが、「電子科学誌」、「電子医学誌」ではヒットしなかった • 逆に「電子論文誌」という言い方はあったが「オンライン論文誌」はなかった • 「電子専門誌」、「オンライン専門誌」、「電子学術誌」、「オンライン学術誌」、「電子紀要」、「オンライン紀要」はいずれもヒットしなかった

  9. キーワードとタイトル出現記事数(2) • 「電子ジャーナル」を含む記事は4件 • タイトル出現:2008年の『BMCエボリューショナリー バイオロジー』のみ • 「オンラインジャーナル」を含む記事は6件 • タイトル出現:1998年の『本とコンピュータ』のみ • 「紀要」と「電子版」、「オンライン版」のAND検索をすると100%タイトルが出現 • ほとんど『米科学アカデミー紀要(PNAS)』 • 残り2誌は『英王立協会紀要』と『英科学アカデミー紀要』(同じ雑誌?) • 単に「紀要」で検索すると日本の研究機関の紀要が多数ヒットするが、電子版はまったくない

  10. 検索された記事数の推移

  11. タイトル出現記事数の推移

  12. キーワードとタイトル出現記事数(3) • 2001年までは電子版雑誌に関する記事は少なく、2002年以降急速に増加 • 当初(1999~2003年)「オンライン版」がよく使われたが、その後、「電子版」の方が圧倒的に多くなる • タイトル出現記事は1994年の『ワイアード』が最初 • 1993年以前でヒットしたものは不適合 • 1994年から2000年の間に出現するタイトルは3誌 • 『ワイアード』、『インフォワールド』(パソコン業界誌)、『本とコンピュータ』(署名記事の肩書に「オンライン版」という語が入っていたためヒットしただけ) • まぎれもない学術雑誌電子版が出現するのは2001年から→2001年以降を考察の対象とする

  13. タイトル別出現記事数

  14. タイトル別出現記事数の推移

  15. タイトルごとの記事数の割合

  16. 記事数ごとのタイトル数の割合

  17. タイトル別記事数の集計結果と考察(1) • 出現タイトル数:132  記事数:895(延べ) • タイトル出現記事数は年々増加、ただし2009年は減 • 記事数1が68誌(51%)、記事数2のタイトルが21誌(16%) • 9年間で1, 2回しか出現しないタイトルが圧倒的に多い • 『PNAS』、『サイエンス』、『ネイチャー』の上位3誌で記事数全体の43%を占める • 『ネイチャー・メディシン』、『ネイチャー・ジェネティクス』を加えた上位5誌で全体の52% • 全132誌中上位26誌(記事数6以上)すなわち19.7%の雑誌で、全記事数895件中715件すなわち79.9%を占める→パレート(80:20)の法則に合致

  18. タイトル数と出現記事数のローレンツ曲線 ジニ係数=0.74

  19. 電子版記事の割合

  20. タイトル別出現記事数(電子版以外も含む)

  21. タイトル別出現記事数(1位~15位)

  22. タイトル別出現記事数(18位~34位)

  23. タイトル別記事数の集計結果と考察(2) • 電子版以外も含めた全出現記事数に対する電子版記事数の割合は、おおむね年を追うごとに増えてきたが、2009年はやや減少 • タイトルごとの電子版の割合 • 『PNAS』とネイチャー・グループの雑誌(『ネイチャー』を除く)が高い • 『ネイチャー』、『フォーブス』、『エコノミスト』、『ランセット』、『セル』といった有名誌が低い(電子版の記事数では順位を落としている) • 『PLoS ONE』が100%ではない→電子版への言及がない≠電子版ではない • 今回の結果が示すのは、実際の電子版の状況ではなく、あくまで電子版への言及がある記事の傾向

  24. 結論 • 朝日新聞の記事中に出現する学術雑誌の電子版のタイトルを調査(1985~2009年) • 学術雑誌電子版のタイトルが出現する記事は2001年以降で、年々増加してきたが2009年にやや減少 • ブラッドフォードの法則など分布の片寄りを示す経験則の新たな事例 • タイトル出現記事が多数ヒットする検索キーワードがある一方、少数の記事がヒットするキーワードがいくつも存在 • 少数の有名誌が出現記事数の大部分を占める一方で1, 2回しか出現しないタイトルが多数存在 • 実際の電子版の状況ではなく、あくまで電子版への言及がある記事の傾向

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