110 likes | 232 Views
Solar-B とマイクロフレア研究: コロナと光球の磁気的カップリング. セッション B: Solar-B 衛星による新しい太陽プラズマ物理学. 清水 敏文 国立天文台・ Solar-B プロジェクト室 shimizu@solar.mtk.nao.ac.jp. マイクロフレア現象. 活動領域 至るところにて. 短いコロナループのトランジェントな軟 X 線・ EUV ブライトニング 加熱規模: 10 25 -10 29 erg (flare: 10 29 -10 32 ). Yohkoh/SXT でみた活動領域例. Solar-B 観測標的としてなぜ重要か ?
E N D
Solar-Bとマイクロフレア研究:コロナと光球の磁気的カップリングSolar-Bとマイクロフレア研究:コロナと光球の磁気的カップリング セッションB: Solar-B衛星による新しい太陽プラズマ物理学 清水 敏文 国立天文台・Solar-Bプロジェクト室 shimizu@solar.mtk.nao.ac.jp 日本天文学会2005年春季年会
マイクロフレア現象 活動領域 至るところにて 短いコロナループのトランジェントな軟X線・EUVブライトニング 加熱規模:1025-1029 erg (flare: 1029-1032) Yohkoh/SXTでみた活動領域例 Solar-B観測標的としてなぜ重要か? • 太陽大気での突発的エネルギー開放のみなもとの理解 • コロナと光球の磁気的カップリングの理解 <= 小さいが、磁気的には単純かも <= 太陽活動極小期でも頻発、統計的研究 日本天文学会2005年春季年会
点状マイクロフレアの研究 (Shimizu et al 1994) • 光球面での足元位置の特定が可能 • コロナ下部~光球 ~2000km (3”)の不確定性の排除 • コロナ(軟X線)構造の詳細が解像できない欠点ただし • - 稀にX線ジェットを伴う (Shibata, Shimojo …) • 浮上磁場モデルでの説明・シミュレーション • (Shibata, Yokoyama …) (Shimojo et al 1998) 日本天文学会2005年春季年会
点状マイクロフレア: コロナと光球の磁気的カップリング Soft X-Ray (Yohkoh) 10min 10arcsec Magnetogram (La Palma) 2~2.8km/s 5arcsec Emerging flux (8-16x1017Mx) exists! 例1:9:48UT 21-June-92 NOAA 7201 (Shimizu et al. 2002) 日本天文学会2005年春季年会
Positive magnetic flux 点状マイクロフレア 例2: EUV intensity curve 視線方向磁場(SST SOUP) TRACE 171A ~50arcsec 浮上磁場サイズ: 8arcsec(~7000km) 日本天文学会2005年春季年会
何が点状マイクロフレアの発生に重要な役割をしているのか?何が点状マイクロフレアの発生に重要な役割をしているのか? SXR brightening Ha • Emerging bipole • 小さな磁場浮上が点状マイクロフレアのトリガーに重要な役割をしている (16例解析から8例、Shimizu et al. 2002) • 前から存在する磁場の特徴 (= 環境条件) • 浮上する磁場の性質 • 5-30 minのタイムスケール • 光球面に現れた直後の磁場: 磁場ベクトル(電流)・速度場 Emerging flux model (SXR microflare and jet) (Shibata et al. 1992, Yokoyama 1996) Strong B or weak B 日本天文学会2005年春季年会
マイクロフレア:複数ループ 複数のコロナループが同時増光 (Shimizu et al. 1994) 日本天文学会2005年春季年会
複数ループ増光で考えられるモデル 磁気リコネクション:エネルギー開放の基本的機構として含まれる e.g., Heyvaerts et al. (1977) e.g., Parker (1983) Coalescence of current loops e.g., Gold & Hoyle (1960) 日本天文学会2005年春季年会
黒点構造とマイクロフレア • 成長した先行黒点の周辺での発生 • Satellite Spot等の生成と関係 • 黒点周辺の光球面下の磁力線の形成・崩壊の理解 TRACE Circles: location of SXR brightenings May 30, 1998 AR 8227 leading sunspot La Palma 日本天文学会2005年春季年会
まとめ • Solar-Bとマイクロフレア研究 • コロナと光球の磁気的結びつきの理解から、突発的現象のみなもと(エネルギー蓄積・トリガー)の理解 • 極小期でも至るところで発生。統計的に。 • マイクロフレア • 点状:浮上磁場を含む詳細過程 • 複数ループ:キーとなる磁気的活動は? • 黒点形成・崩壊との関連 • Solar-Bに期待される新しい観測 • 高い解像度 • 比較的早いタイムスケール ex., 5-30分の浮上 • 精密な偏光(Stokes Vector)測定で、イベントに含まれる磁力線のベクトル(電流)・運動 • 複数のラインでの観測 異なる温度・高さでの情報 日本天文学会2005年春季年会
浮上したての磁場の性質の理解 • 光球面に現れた直後の磁場:磁場ベクトル(電流)・速度場 (ASP at Sac Peak, Kubo et al., 2003) Emerging flux bipole 日本天文学会2005年春季年会