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© 2009 HORIBA, Ltd. All rights reserved. アントセンスロゼ 安心・安全 8 つの秘密. 株式会社堀場製作所 医用システム事業推進部 斉藤憲祐. 血糖測定 に関する最近の話題・動向. 偽高値. 操 作. 医療安全情報 1. 医療安全情報 2. 穿刺器具. 安心・安全 の 8 つの秘密. チップフィルターによる感染対策 患者バーコード管理&外部出力 幅広い測定レンジ 妨害物質の影響を受けにくい 溶存酸素の影響を受けにくい ヘマトクリットの影響を受けにくい 標準物質による電極の校正機能 標準法との良好な相関.
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アントセンスロゼ安心・安全 8つの秘密 株式会社堀場製作所 医用システム事業推進部 斉藤憲祐
偽高値 操 作 医療安全情報1
医療安全情報2 穿刺器具
安心・安全の8つの秘密 • チップフィルターによる感染対策 • 患者バーコード管理&外部出力 • 幅広い測定レンジ • 妨害物質の影響を受けにくい • 溶存酸素の影響を受けにくい • ヘマトクリットの影響を受けにくい • 標準物質による電極の校正機能 • 標準法との良好な相関
秘密1 血液による感染防止 機器本体を患者に近づける必要がなく、血液感染のリスクが低減されます。 サンプリングしてから機器にチップをセットしますので、血液で汚染された機器本体は患者さんに近づきません。
秘密1 血液による感染防止 SMBG機器 POCT機器
最悪のシナリオ1:血液感染 • C型・B型肝炎患者あるいはHIV患者さんの後で、測定される患者さんには感染のリスクがあります。 • イギリスではB型肝炎による死亡例が報告されています。
針刺し事故による感染率 • B型肝炎ウィルス(HBV)が6~30% • C型肝炎ウィルス(HCV)は 0.4~6.0% • エイズウィルス(HIV)は 0.25~0.4%
秘密2 患者バーコード管理&外部出力 患者 報告書 医師 経時変化 患者ID+血糖値 ホスト コンピューター ドッキングステーション 事務 レセプト 精度管理 技師 患者ID+血糖値
秘密2 患者バーコード管理&外部出力 SMBG機器 誤記入・患者間違い POCT機器 ホスト コンピューター
最悪のシナリオ2:患者間違い・誤記入 • 血糖値の低い患者を高血糖と間違えて判断してインスリンを投与してしまうと低血糖状態となり、昏睡あるいは死に至るケースがあります。
秘密3 幅広い測定レンジ 血糖値10mg/dLから999mg/dLまで幅広く測定可能 図、アントセンス ロゼの評価結果(東京大学医学部附属病院 評価) 図、簡易自己血糖測定器の希釈直線性評価結果 糖尿病52(10): 859~864、2009 東京女子医科大学糖尿病センター検査室 三浦 文子ら
測定レンジが広い理由 • リン酸緩衝液によりセンサー部分が浸されているためです。 • 反応に必要な酸素が保持されています。 • 反応を妨げる生成物を速やかに取り除いています。 バッファ(リン酸緩衝液)タンク
最悪のシナリオ3:測定レンジが狭い場合 • 600mg/dL以上の血糖値を示す患者(糖尿病性ケトアシードスなど)ではHigh表示となり、血糖値が不明のため、検査室の大型機器で再測定する必要があり、迅速な治療が遅れます。 • 血糖を下げる場合には、一気に血糖値が下がらないように、少しずつ下げる必要があります。High表示では治療は開始できません。
秘密4 妨害物質の影響 図、アントセンス ロゼの評価結果(社内評価) 図、簡易自己血糖測定器の評価結果 糖尿病52(10): 859~864、2009 東京女子医科大学糖尿病センター検査室 三浦 文子ら
過酸化水素電極法 O2 血球成分をろ過して血漿サンプル Tip filter アスコルビン酸などの還元物質の影響を回避
マルトースが影響を与える理由(反応原理) e- マルトース • 酵素の反応基質特異性 • 補酵素にPQQ(ピロロキノリンキノン)を用いた酵素GDH (グルコースデヒドロゲナーゼ)はグルコースだけでなく マルトースとも反応し正の誤差を与えます。 測定値
アスコルビン酸が影響を与える理由(反応原理)アスコルビン酸が影響を与える理由(反応原理) 作用極 e- 対極 • アスコルビン酸の還元特性 • 電極法では還元性物質であるアスコルビン酸は電極と 直接反応し正の誤差を与えます。 • GOD(グルコース酸化酵素)を用いた比色法ではアス コルビン酸が過酸化水素と色素反応を阻害するために負の誤差を与えます。 測定値 GOD(グルコース酸化酵素) グルコース + O2+ H2O → グルコノラクトン + H2O2 POD(ペルオキシダーゼ酵素) 4-アミノアンチピリン + H2O2 → 色素 + H2O アスコルビン酸
最悪のシナリオ4:マルトースの影響 • GDH電極法ではマルトースによる正の影響を受けるため、インスリンが投与され、低血糖昏睡・死亡例が報告されています。 GDH電極法のメーカー:二プロ、ロシュ、三和化学 • 19mg/dLを290mg/dLと報告したため、インスリンを投与され死亡した例が報告されています。
最悪のシナリオ5:アスコルビン酸の影響 • アボット(機種名)では正の影響を受けるため、インスリンが投与されて低血糖昏睡あるいは死亡する恐れがあります。 • テルモ(機種名)では負の影響を受けるため、グルコースを点滴され高血糖性昏睡により死亡する恐れがあります。
秘密5 溶存酸素の影響 図、アントセンス ロゼの評価結果(東京大学医学部附属病院 評価) 図、簡易自己血糖測定器の評価結果 糖尿病52(10): 859~864、2009 東京女子医科大学糖尿病センター検査室 三浦 文子ら
溶存酸素が影響を与える理由(反応原理) 反応A GOD グルコース + 2[ Fe(CN)6] 3- → グルコノラクトン + 2[ Fe(CN)6] 4- 2[ Fe(CN)6] 4- → 2[ Fe(CN)6] 4- + 2e- 反応BGOD グルコース + O2+ H2O → グルコノラクトン + H2O2 測定値 • 酵素の反応特性 • GOD電極法では酸素が存在すると、酸素反応が2通り同時に起こります。(下記A,B反応) • 反応Bでも同時にグルコノラクトンが発生、その結果反応A の速度が遅くなり負の影響を与えます。
保水膜 拡散制限膜 キャップ膜 GOD膜 H2O2選択膜 アントセンスが溶存酸素の影響を受けない理由 • システムの特徴 • 過酸化水素電極を使いシンプルな反応系なので妨害反応がありません。 • バッファタンク、空気中から十分酸素が供給されるので、酸素不足による 反応低下が起こりにくい仕組みです。 GOD グルコース + O2+ H2O → グルコノラクトン + H2O2 測定値 バッファタンク アントセンスⅢ カートリッジ O2 O2 O2 大気 O2 O2 巻き取り リール 供給 リール 測定位置 O2 キャップ膜 点着 位置 H2O2(過酸化水素)電極 O2 アントセンス ロゼ
最悪のシナリオ6:溶存酸素の影響 • SMBG機器は溶存酸素により負の影響を受けるため、グルコースを点滴され高血糖性昏睡により死亡する恐れがあります。 • SMBG機器では溶存酸素により静脈血を使用すると毛細管血より高値を示します。そのため、インスリンを投与し、低血糖状態となり、昏睡あるいは死に至る恐れがあります。
秘密6 ヘマトクリットの影響 図、アントセンス ロゼの評価結果(東京大学医学部附属病院 評価) 図、簡易自己血糖測定器の評価結果 糖尿病52(10): 859~864、2009 東京女子医科大学糖尿病センター検査室 三浦 文子ら
チップフィルターによる血球分離 <チップフィルタ : 血球分離膜の電顕写真> チップフィルタによる血球分離 ポアサイズ=0.08μm 全血検体でも血球の影響を受けない 赤 血 球 ( 8 μ m ) ヘマトクリットの影響 を受けにくい 5μm
SMBGがヘマトクリット影響を受ける理由 • 全血で測定しますが、試薬と反応する グルコースは血漿中に含まれています。 試薬反応部 センサー チップ グルコース ヘマトクリット 20% ヘマトクリット 60%
最悪のシナリオ7:ヘマトクリットの影響 • SMBG機器はヘマトクリットにより負の影響を受けるため、グルコースを点滴され高血糖性昏睡により死亡する恐れがあります。 • 新生児、脱水症では高ヘマトクリットを示します。 • 透析患者では低ヘマトクリットを示します。
秘密7 標準物質による電極の校正機能 図、校正機能なし (簡易血糖自己測定器の試験紙包装開封後の影響▲:開封保管 ●:密封保管) 糖尿病53(1): 42~47、2010 陣内臨床検査部 井島 廣子ら 図、校正機能あり (アントセンス ロゼ 東京大学医学部付属病院検査部評価)
最悪のシナリオ8:校正機能のエラー • 電極の不具合、電極の劣化を把握することができないので、異常データを予測することができません。 • 電極チップが劣化すると血糖値が高く報告されるので、インスリンを投与してしまうと低血糖状態となり、昏睡あるいは死に至る恐れがあります。
秘密8 標準法との良好な相関関係 血糖測定の標準法(ヘキソキナーゼ法)との良好な相関 東京大学医学部附属病院検査室評価
過酸化水素電極法 O2 全自動グルコース測定装置 GA-1170 測定系は検査室と同じ反応原理 検査室の装置:GOD過酸化水素電極法
トレーサビリティ体系 アントセンスロゼ HORIBA製校正液(グルコース標準液)で24時間ごとにキャリブレーションを実施後、精度管理試料を測定し測定値を確認して、日常試料を測定する。
新しいグルコース分析装置の特徴 持ち運びできる血糖検査室 • バーコード対応 • 簡単操作 (日本語表示、ナビゲーション、、) • 機動性 (コンパクト、即時性、、) • 新開発チップフィルタ 血球分離、感染リスクの低減 • 検査データの保証 測定原理: 過酸化水素電極法 校 正 : ライブキャリブレーション 精度管理: 専用コントロール溶液 装置管理: トラブル時の原因追求 アントセンス ロゼ チップフィルタ