170 likes | 539 Views
高温超伝導コイルの自己安定な 無制御磁気浮上 Self-stabilized magnetic levitation of HTS floating coils. 核融合科学研究所 柳 長門、 濱口真司、力石浩孝 、三戸利行 東京大学高温プラプラズマ研究センター 小川雄一 、森川惇二 総合研究大学院大学 辺見 努. 2005 年度春季低温工学・超電導学会 3D-a01 @ 東京大学. 磁気浮上内部導体方式 高 β プラズマ閉じ込め研究. MIT LDX-Project. Univ. of Tokyo RT-Project.
E N D
高温超伝導コイルの自己安定な無制御磁気浮上Self-stabilized magnetic levitation of HTS floating coils 核融合科学研究所 柳 長門、濱口真司、力石浩孝、三戸利行 東京大学高温プラプラズマ研究センター 小川雄一 、森川惇二 総合研究大学院大学 辺見 努 2005年度春季低温工学・超電導学会3D-a01 @東京大学
磁気浮上内部導体方式高βプラズマ閉じ込め研究磁気浮上内部導体方式高βプラズマ閉じ込め研究 MIT LDX-Project Univ. of Tokyo RT-Project ※ ともに、プラズマ核融合実験装置に対する世界初の高温超伝導コイル適用例
Mini-RT装置 • プラズマ真空容器内径 : 1000 mm • 浮上コイルBi-2223 高温超伝導コイル 大半径 : 300 mm, 全電流 : 50 kA , 重量 : 17 kg • 吊り上げコイル水冷銅コイル, 全電流 : 30 kA • 垂直磁場コイル, トロイダル磁場コイル, サドル(制御)コイル
Method for Magnetic Levitation Equation of Motion in Z-direction Conservation of Magnetic Flux Circuit Equation
磁気浮上制御確立のための基礎実験 (FB-RT) 永久磁石(ネオジウム鉄)による磁気浮上制御実験 ミニチュアHTSコイルによる 磁気浮上制御実験
無制御状態における自己安定な磁気浮上の発見無制御状態における自己安定な磁気浮上の発見 ミニチュアHTSコイルの磁気浮上実験中・・・ 浮上目標 浮上位置 : -78 mm 吊り上げコイルの電流値 : 20 A コイルを手でセットする際、位置を間違えた。。 浮上位置 : -87 mm 吊り上げコイルの電流値 : 50 A ※極めて安定な磁気浮上状態を観測! このとき、実質的に無制御状態になっていた。。 電源 : 50A, 60 V < 750 W 自己安定な磁気浮上の発見!
吸引方式 反発方式 Earnshawの定理 Earnshaw’s Theorem (1842) 「静的な電荷、磁石、重力をいかに組み合わせても、静的な平衡状態を成立させることはできない」 (ラプラス方程式に従うポテンシャル場に対して導かれる帰結) 静的な磁石を用いた磁気浮上は不可能! これまでに発見されたEarnshaw の定理の仮定外で磁気浮上を実現するいくつかの方法 • 量子効果 • フィードバック制御 • 振動場 • 反磁性効果 • 回転 • ピン止め • 強磁性
Flying Frogs and Levitrons A live frog magnetically levitated in a 16 T bore “Levitron” — a magnetically levitated toy (spinning top) M.V.Berry and A.K. Geim, “Of flying frogs and levitrons”, Eur. J. Phys. 18 (1997) 307-313.
Feedback controlled levitation Self-stabilized levitation 高温超伝導コイルに働く磁気浮上力 Initial current of the floating coil : 50 A Levitation coil current : 50 A 浮上力 磁束の保存 磁束の初期値
Initial current of the floating coil : 30 A Levitation coil current : 40 A 自己安定な磁気浮上の再確認
まとめ Mini-RT装置の磁気浮上システムの開発時に、ミニチュアHTSコイルにおいて、フィードバック制御がなくても自己安定な磁気浮上が成立する現象を発見 浮上超伝導コイルに働く磁束保存によって、自己安定な浮上条件が存在することを計算で確認 Earnshawの定理の例外事例のひとつ(反磁性効果)として位置付けられる ミニチュアHTSコイル2号機を製作して再現実験に成功 今後の予定 • コイル電流値、磁場、浮上位置、等について、実験と計算の詳細比較 • 浮上条件に関する系統的な調査 • アプリケーションの考案