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2014/2/27. Regulatory science における ゼブラフィッシュ利用の現況と展望. アステラスリサーチテクノロジー㈱ 畑 佳代子. 2014/2/27. “ ゼブラフィッシュ を用いた試験の GLP 適合の現況”. ゼブラフィッシュの研究利用頻度: この 10 年間( 2003 ~ 2013 年)では、 12,000 報の研究論文に利用されている。 特に、ゼブラフィッシュ胚は各種の毒性試験に利用 / 応用されており、その試験品質は、既に GLP 適合のレベルに達している。
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2014/2/27 Regulatory scienceにおけるゼブラフィッシュ利用の現況と展望 アステラスリサーチテクノロジー㈱ 畑 佳代子
2014/2/27 “ゼブラフィッシュを用いた試験のGLP適合の現況” • ゼブラフィッシュの研究利用頻度: この10年間(2003~2013年)では、12,000報の研究論文に利用されている。 • 特に、ゼブラフィッシュ胚は各種の毒性試験に利用/応用されており、その試験品質は、既にGLP適合のレベルに達している。 • 従って、regulatory study の要件とされる高質なSOPも既に利用されていると考える。 • “These assays have been developed to perform with a high degree of sensitivity and specificity, and can also be conducted under GLPtesting regulations.”(2013年、米国国家毒性プログラムの会合資料より)
“ゼブラフィッシュを用いた試験データの新薬承認申請等への利用実績 ” • ゼブラフィッシュの、実験動物としての有用性や応用の成果については膨大な数の論文が存在する。 • 欧米製薬企業では大量飼育しており、毒性/薬効のスクリーニングに威力を発揮している。 • 一方、INDs(新薬臨床試験開始申請)及びNDAs(新薬承認申請)に用いられた形跡は見いだせなかった。 • 海外の医薬品開発業務受託機関(CRO)のスタッフにヒアリングしたが、今のところ、regulatoryベースの試験を行ったという情報は得られなかった。 • 但し、スペインCROのBiobideではGLP準拠のゼブラフィッシュ試験実施を受託している。
“申請用毒性試験におけるゼブラフィッシュの代替動物としての利用 ” • ICH(日米欧医薬品規制調和国際会議)の定める毒性試験ガイドラインでは、ゼブラフィッシュの価値が最も明確な生殖毒性試験においても代替動物としては許容されていない。 • 但し、“Validation of alternative methods(代替法の検証)” が精力的に進められている現況から、近い将来にはゼブラフィッシュの利用が認められる可能性は大きいと考える。
まとめ“ Regulatory scienceにおけるゼブラフィッシュ利用の現況と展望 ” • 欧米製薬企業ではゼブラフィッシュの毒性/薬効スクリーニング利用の価値が確立され、既に創薬実績に結び付いている。また、動物福祉的には、(哺乳)動物使用数の削減に大きく貢献している。 • 一方、新薬開発申請の観点、特に各種毒性試験では既存の哺乳類の代替動物としては認められておらず、その試験データが申請目的で提出された実績は見いだせなかった。 • 現在、毒性試験でのvalidationが進められていることから、近い将来にはゼブラフィッシュでの試験データが先ずは「参考資料」として規制当局に受け入れられるようになると予想される。