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経済学入門 13. 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2006 年 7 月 20 日. 復習1. 外部性 ー市場を通じないで他者に影響を与えるが,金銭の授受がない 一般に外部性は資源配分は非効率的に 純粋公共財 ーその財を追加的にもう 1 人に供給するための限界費用が0であり,かつ人々がその財を享受できないように排除することが不可能な財である. 復習 2. 非競合性と非排除性 マクロ経済学は経済全体の動きを分析する その目的:高い経済成長,低い失業率,低いインフレ率 国内総生産 GDP Gross domestic product. 復習 3.
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経済学入門13 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2006年7月20日
復習1 • 外部性ー市場を通じないで他者に影響を与えるが,金銭の授受がない • 一般に外部性は資源配分は非効率的に • 純粋公共財ーその財を追加的にもう1人に供給するための限界費用が0であり,かつ人々がその財を享受できないように排除することが不可能な財である
復習2 • 非競合性と非排除性 • マクロ経済学は経済全体の動きを分析する • その目的:高い経済成長,低い失業率,低いインフレ率 • 国内総生産 GDP Gross domestic product
復習3 • ある国内での一定期間に市場向けに生産されたすべての最終財とサービスの総貨幣価値 • 消費 consumption C • 投資 investment I • 政府購入 government G • 輸出 export E
復習4 • 輸入 import M • GDP=C + I + G + X – M • GDPは三つの側面が常に等しくなる 最終支出,付加価値,所得
付加価値アプローチ • 生産された物は多くの段階を経て最終的な購入主体へ到達する • 流通段階が増えれば企業全体の金額は増加する • そうした重複は生産を正しく測れない
中間にヨドバシカメラ • 松下は20000円の費用で作ったデジカメをヨドバシカメラに25000円で販売 • それをヨドバシカメラは消費者に30000円で売る
松下が消費者に直販 • 松下は20000円の費用で作ったデジカメを消費者に30000円で直接販売する
付加価値で測る • どちらも消費者は30000円を支払っている • 重複を避けるために付加価値で計算する • 松下=5000円,ヨドバシ=5000円 • 松下=10000円 • これに最初の費用20000円を加える
付加価値アプローチ 付加価値=企業収入 ー中間財の費用 GDP=全企業の付加価値の合計
経済成長率 • 経済は毎年僅かに変動する • 絶対額よりもその成長率を見る =(今年のGDP-前の年のGDP)/前の年のGDP ×100 (単位は%) • 年の成長率がプラスならばGDPは増加
2失業p.313 • 失業-就業する意思と能力がある人が生産活動に従事していない状態 • 経済的困窮,生活水準の低下,自尊心を傷つける • 若者の失業:人的資源の喪失,将来の労働生産性の低下 • 中高年の失業:病気や怪我をしやすい,家族への影響
セーフティー・ネット • 地域の損失:大規模工場の閉鎖は町中の失業をもたらす.炭坑町:夕張 • 財政再建団体に初めてなる • 「皆で渡れば・・・」――夕張の財政破綻では終わらない「集団的無責任」 • 失業保険の給付 • 町おこしのための追加的な財政支出
2.1失業統計p.315 • 失業率(unemployment rate)とは就業しておらず求職活動をしている人数の総労働力人口に対する比率 • 総労働力人口=就業者数+失業者数 • 2002年の日本,就業者数が6330万人 • 失業者数が360万人
2002年日本の失業率 失業率=失業者数/労働力人口 =失業者数/(就業者数+失業者数) =360万人/(6630万人+360万人) =0.054=5.4%
3インフレーションp.320 • 先生が小学校の時の遠足のおやつは100円でした.皆さんの予算は幾ら? • インフレーション Inflation 複数の財の全般的な上昇 • デフレーション-反対に諸価格の全般的な下落,deflation
3.1インフレーションの測定p.320 • 全ての財の価格が5%上昇すれば無問題 • 今川焼き価格が5%,カラムーチョが10%上昇した場合にインフレ率はいくら? • 複数の財の価格の上昇率の平均を取る • 鉛筆価格の上昇より住宅価格の上昇がより重要 • 財によってウエートを付ける
物価指数 • 標準的な財の組合せを考える • それをバスケットと呼ぶ • 例:今川焼き10個,カラムーチョ2袋,「入門 経済学」1冊, • 1995年にバスケットの中身の財を買うのに2万円したとする,しかし1996年には2万2千円したとする
物価指数/2 • その時 (22000-20000)/20000=0.1 • つまり物価は10%上昇したことになる • これが物価指数の考え方 • 普通は基準となる年を固定する • 基準年の物価指数を100とおく
物価指数/3 1996年の物価指数 =1996年の支出額/基準年の支出額×100 =22000/20000×100 =1.1×100=110 • 1996年の物価指数は110という
消費者物価指数p.321 • 消費者物価指数-家計にとって重要な物価の動向を見るために平均的な家計が購入する財の組合せ • スタグフレーション-不況下のインフレーション • GDPデフレータ-GDPの物価指数
実質GDPp.298 • 物価が上がって見せかけのGDPが上昇してしまう場合.今川焼きやカラムーチョが同じだけ生産されても物価が2倍ならばGDPも2倍 • 物価調整のないGDPを名目GDPという • 実質GDPとはインフレを調整した実質的な生産量を測るGDPである
実質GDP/2 • 名目GDPが2%上昇しても,物価が2%上昇していれば実質GDPは同じ 実質GDP=名目GDP/物価水準 • ここで物価水準はGDPデフレータ