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2004 年新潟県中越地震の 断層トラップ波観測. 名古屋大学大学院環境学研究科 附属地震火山・防災研究センター 伊藤 武男 生田 領野 山崎 文人 山田 守 田所 敬一 光井 能麻 高橋 啓介 利根川 貴志 堀 久美子 川元 智司 藤枝 信哉. 観測の目的. 断層トラップ波を観測・解析することにより 断層破砕帯の物理特性や構造を明らかにする。. 断層破砕帯(面)がどこまで続いているのか? 過去の地震の履歴との関連 流体の通り道としての断層破砕帯 地震時における断層破砕帯の形成過程. 今回の講演内容. 地震計観測アレイ観測の概要
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2004年新潟県中越地震の 断層トラップ波観測 名古屋大学大学院環境学研究科 附属地震火山・防災研究センター 伊藤 武男 生田 領野 山崎 文人 山田 守 田所 敬一 光井 能麻 高橋 啓介 利根川 貴志 堀 久美子 川元 智司 藤枝 信哉
観測の目的 • 断層トラップ波を観測・解析することにより断層破砕帯の物理特性や構造を明らかにする。 • 断層破砕帯(面)がどこまで続いているのか? • 過去の地震の履歴との関連 • 流体の通り道としての断層破砕帯 • 地震時における断層破砕帯の形成過程 今回の講演内容 • 地震計観測アレイ観測の概要 • 断層トラップ波の同定(伝播速度、卓越周期)について • 断層トラップ波の発生場所の特徴について • 特徴的な低周波地震について
2004年新潟県中越地震 2004.10.23 17:56 M6.8 http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/niigata041023/
断層トラップ波とは? • フラクチャーが周囲に比べて多い領域を伝播するガイド波 • 境界波の一種 • 低速度層を伝播する • 位相速度や卓越周波数は低速度層の厚さや速度、減衰係数の関数 Chester, 1993
トラップ波観測の概要(1) • 10月25日-11月11日小平尾断層と六日町盆地西縁断層をつなぐ地震計アレイを構築1Hz地震計(7台)2Hz地震計(5台)4.5Hz地震計(13台)で観測アレイを構成平均アレイ密度は120m最密アレイ間隔は50m • 11月12日-12月9日小平尾断層に観測アレイを集中9つの地震計を再配置1Hz地震計(7台)2Hz地震計(17台)で観測アレイを構成小平尾断層の周辺2kmに21台の地震計を再配置最密アレイ間隔は25m
トラップ波観測の概要(2) 10/25 〜 11/1111/11 〜 12/9 小平尾断層 六日町盆地西縁断層
震源アレイ • JMAの震源ファイルを元に断層面を仮定 • 地震波の到来方向に分別して調査を行う
特徴的な低周波地震(CLF) • 本震の大きなすべりの領域で発生 http://taro.eri.u-tokyo.ac.jp/saigai/chuetsu/chuetsu.html
トラップ波の例(1) • S波より30%-40%程度遅いトラップ波(2.0km/s程度の見かけ速度) • トラップ波は主に北東方向から検出 • 断層面上の地震の1割以下 • 全地震(6685)断層面(1270)トラップ波(100程度)
トラップ波の例(2) • 卓越周波数(4Hz-6Hz)
まとめ • 断層帯トラップ波を検出した卓越周波数は4-6Hz程度S波よりも30-40%程度遅い見かけ速度北東側の浅い領域からの検出が多い全地震の1%程度(断層面上地震の1割以下) • 特徴的な低周波な地震(CLF)が観測された大きなすべりの領域で発生している • トラップ波とCLFは棲み分けている可能性がある