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コンピュータアーキテクチャ I #10 各種フリップフロップと 順序回路. 平成26年6月 20 日. 教科書 p.129 ~ p.165. 本日の講義内容. フリップフロップの原理(復習) 各種フリップフロップの動作 簡単な順序回路の設計. Q 1. =0. a=1. a=0. 状態変化を 発生できる. b=0. b=0. Q 2. =1. フリップフロップの原理. 過去の状態を記憶する 出力から入力へのフィードバックがある 出力とは過去の状態そのものだから. 初期状態: Q 1 =1,Q 2 =0. フリップフロップの種類.
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コンピュータアーキテクチャI #10各種フリップフロップと順序回路 平成26年6月20日 教科書p.129~p.165
本日の講義内容 • フリップフロップの原理(復習) • 各種フリップフロップの動作 • 簡単な順序回路の設計
Q1 =0 a=1 a=0 状態変化を 発生できる b=0 b=0 Q2 =1 フリップフロップの原理 • 過去の状態を記憶する • 出力から入力へのフィードバックがある • 出力とは過去の状態そのものだから 初期状態:Q1=1,Q2=0
フリップフロップの種類 • SRフリップフロップ • セット信号,リセット信号で内部状態を変化させる • JKフリップフロップ • SRフリップフロップのバリエーション • Tフリップフロップ • トリガ(T)信号のみで内部状態を変化させる • Dフリップフロップ • 応用方程式がそのまま入力として利用可能
SRフリップフロップ • 入力はSとRの2つ • 出力はQとQの否定の2つ • S=1,R=0→Q=1,S=0,R=1→Q=0,S=0,R=0→Q=Q • S=R=1の入力が禁止されている と,まとめてしまう
S,R 1,0 0,0 0,0 0,1 0,1 1,0 SR-FFの状態遷移{表,図} SR-FFの状態遷移表 0 1
クロックとFF • FFの動作には,わずかな時間ずれが存在 • 各FFがバラバラに動くと,最後の出力が不安定になる • 特定のタイミングでFFを一斉に動作させる • クロックと呼ばれる基準パルスを入れる • クロックとFFの動作 • クロックが1のときのみ,入力を許す • クロックと入力のANDを取り,結果が1のときのみ入力させればよい
タイミングチャートでみる同期式SR-FF • CLKが1になる時のS,Rの値により,出力が決定される • との間でとなっても,でとなっているので,出力は変化なし CLK
JKフリップフロップ • 基本的動作はSRフリップフロップと同じ • 2つの入力が同時に「1」になることを許す • 状態は現在の状態から「反転」する
1,0 0,0 0,0 1,1 1,1 0,1 1,0 0,1 JK-FFの状態表と状態遷移図 JK-FFの状態遷移表 Ex) Jt,Kt 0 1
状態遷移図 1 0 0 0 1 1 トリガ・フリップフロップ • Trigger-Flip-Flop • 入力に1が入力される度に状態が反転する T-FFの状態遷移表 Ex)
SRT-フリップフロップ • T-FFはTが1になるたび状態変化する • 最初の状態はどうなっているのか? • 不明... • T-FFに初期状態を設定する • セット端子,リセット端子を追加する • T=0,S=1,R=0のとき,Q=1 • T=0,S=0,R=1のとき,Q=0 • T=1,S=0,R=0のとき,Qは反転 • 一般には,T,S,Rのうち2つ以上が同時に1になってはいけない
CLK D Q D-フリップフロップ • CLK=0のとき,現状維持 • CLK=1のとき,内部状態=入力 • 次の入力が来るまで内部状態維持 • すなわち,1ビットのメモリとなる
順序回路設計の手順 • 入出力と状態を仕様に基づいて決定し,状態遷移図,状態遷移表を作成する. • 状態遷移表から応用方程式と出力の論理式を求める. • FFの種類を決め,その特性方程式と2.で求めた応用方程式から,FFへの入力の論理式を求める. • 入力,出力に応じた組み合わせ論理回路を構成し,FFに接続して順序回路を構成する.
0/0 1/0 0/0 0 1 1/1 FFによる順序回路の設計 • 2進カウンタの設計 • 1が2回入力されると出力が1となり,初期状態に戻るカウンタ 凡例:入力/出力
内部状態と出力を表す論理式 • 順序回路は,内部状態と出力の2つが入力によって変化する • 論理式2本で回路を表現する • 内部状態(応用方程式と呼ぶ) • 出力
応用方程式の一般形 • 応用方程式は,現在の状態Qtと次の状態Qt+1の関係を表している • 使用するFFに応じ,を入力とする論理式を準備する • T-FFの場合を考える
T-FFの応用方程式の一般形 • T-FFを想定 • 右表のとが成り立つよう,入力を設定する 0 1 • を入力,を出力とする論理関数を作る • T-FFの入力 1 1 0 0 1 0
T-FFを使った2進カウンタの入力側論理式 • 2進カウンタの応用方程式 • 応用方程式の一般形 • よって, • 求まったα,βをT-FFの応用方程式に代入すると, • 、
T-FFを使った2進カウンタ • 入力 • 出力 T-FF
2進カウンタの動作検証 • 前スライドから作った真理値表と,設計時に作成した真理値表は等しい • 設計した回路は正しい • ただし,発振現象等は考慮していない T-FF
JK-FFで作ったら? • 基本的な作成手順は同じ • 違っているのは? • フリップフロップへの入力! • フリップフロップへの入力を求めるには? • 応用方程式の一般形から,所定の状態遷移を発生させる入力を求める • 求めた入力(この場合J, K)それぞれをカルノー図等で簡単化し,入力の一般形を求める • 求めた入力の一般形と応用方程式を比較し,実際の入力式を求める
応用方程式の一般形 • 応用方程式は,現在の状態Qtと次の状態Qt+1の関係を表している • 使用するFFに応じ,、、を入力とする論理式を準備する • JK-FFの場合を考える
JK-FFの応用方程式の一般形 • JK-FFを想定 • 右表のとが成り立つよう,入力とを設定する 0 1 • を入力,, をそれぞれ出力とする論理関数を作る • JK-FFの入力 1 1 0 0 1 0
JK-FFを使った2進カウンタの入力側論理式 • 2進カウンタの応用方程式 • 応用方程式の一般形 • よって, • 求まった,をJK-FFの応用方程式に代入すると • ,なので,
JK-FFを使った2進カウンタ • 入力 • 出力 これは前と同じ JK-FF
今週のまとめと来週の予定 • 今週のまとめ • 各種フリップフロップの動作 • 順序回路の設計手順 • 来週の予定 • もうちょっと複雑な順序回路の設計