90 likes | 281 Views
小テスト解説. バラエティー番組で、出演者が口でくわえたロープで4トンのトラック( 4000 kg )を引っ張っていた。 力を加え始めてから20秒間で、静止した状態から歩く程度の速さ( 3.6 km/h = 1 m/s )まで トラックが加速したとする。 ①この10秒間の平均の加速度はいくらか? ②出演者が口でくわえたロープでトラックに加えた力は何 N か?また、それは何重力キログラムか? ただし、重力加速度 g = 10 m/s 2 とせよ。摩擦は無視せよ。. [ 求め方 ]. 「20」の間違いでした。. ニュートンの運動方程式: F = ma
E N D
小テスト解説 バラエティー番組で、出演者が口でくわえたロープで4トンのトラック(4000 kg)を引っ張っていた。 力を加え始めてから20秒間で、静止した状態から歩く程度の速さ(3.6 km/h = 1 m/s)まで トラックが加速したとする。 ①この10秒間の平均の加速度はいくらか? ②出演者が口でくわえたロープでトラックに加えた力は何 N か?また、それは何重力キログラムか? ただし、重力加速度 g = 10 m/s2とせよ。摩擦は無視せよ。 [求め方] 「20」の間違いでした。 ニュートンの運動方程式: F = ma (力 Fと、質量 mと、加速度 aの関係式) F, m, aのうち、2個がわかっていれば、 後の1つを求めることができる。 今、m = 4000, a = 0.05で2個わかっている。 F = 4000×0.05 = 200 加速度:1秒あたりの速度の変化 20 sで、1 m/sの速度変化 Dv Dt 1 20 a = = = 0.05 1 kgf(1重力キログラム):1 kgの物体に働く重力の大きさ 重力:F = mg、1 kgf≒10 N 200 N ≒ 20 kgf 答:① a = 0.05m/s2 ② 200 N, 20 kgf 5ページの図の物体には、作用・反作用の関係にある力が2組あります。 どの力とどの力が作用・反作用の関係にあるかを書きなさい。 (図にはすべての力が書き込まれているわけではない。) 作用・反作用の法則 AがBに力をおよぼせば、BもAに力をおよぼす。 その力の大きさは同じで、向きは逆向き 垂直抗力 物体A 左の図には、物体Aに働いている力だけが、描かれている。 物体Aは、逆向きで同じ大きさの力を、 物体Aに力をおよぼしている物体におよぼしている。 床 重力 物体に働く重力 地球が物体を引っ張る力 と 物体が地球を引っ張る力 垂直抗力 水平面(床)が物体を押す力 と 物体が水平面(床)を押す力 答 ① ② 第5回 (5/17) 1ページ
小テスト解説(つづき) 月の質量は地球の81分の1、月の半径は、地球の27%とすると、月面における重力加速度は、 地球の約何分の1か? [求め方] 万有引力の法則 地表・月面にある質量mの物体 大きさはrに対して無視できるほど小さい m1 F m r m 地球 M 月 0.27r r m2 M 81 F m1m2 r2 F = G M 81 m (0.27r)2 F = G mM r2 mM r2 F = G F ≒ G ×0.169 1 6 地球や月はほぼ、球対称である。 この場合、地球や月の全質量が 中心に存在するとして重力を 計算してもかまわない。 これは地表面及び、その上空には 適用できるが、地下には適用できない。 0.169 ≒ 1 6 約 倍 答: 第5回 (5/17) 2ページ
等速円運動(教科書1.5, p17) 直行座標 x,y と 極座標 r,q y x = r cos q y = r sin q P 角qは、+x軸を基準とし、 質点が反時計回りに動くと 角qは増加する。(qには±の符号がつく) (qは、大きさだけでなく、向きの情報も含む。) r r sin q q x O r cos q 角qの単位: [rad](ラジアン) 円の弧の長さは、中心角q [rad]に比例 弧の長さ s = rq(q = 1のとき、s = r) 中心角qが360°のとき、 円弧の長さは円周2prなので 2pr= rq q = 2p つまり、360°は2p [rad] 1 rad = ≒ 57.3° 弧の長さ r 1 rad の定義 1 rad 円の中心O 半径 r 360° 2p 例題(教科書p18問2,問3) 180°= rad, 90°= rad, 60°= rad, 45°= rad, 30°= rad 半径r, 中心角qの扇形の面積は、 r2qであることを説明せよ。 1 2 第5回 (5/17) 3ページ
等速円運動 (円周上を一定の速さで運動) 同じ速度(ベクトル)ではない 同じ速さ(スカラー) 例:質点Pが原点Oを中心とする半径 r の 円周上を一定の速さ v で運動 角位置 q(t) = wt + q0(時刻t=0 でq = q0) 角速度:w = x(t) = r cos(wt+q0) y(t) = r sin(wt+q0) vx(t) = = -wr sin(wt+q0) vy(t) = = wr cos(wt+q0) v = √vx2 + vy2 = rw v ⊥r dq dt dx dt 参考:v = rは定数で 変化しない。 dx dt 教科書 付録A4 P327 参照 dy dt dvx dt Ax(t) = = -w2r cos(wt+q0) = -w2x Ay(t) = = -w2r sin(wt+q0) = -w2y a = √ax2 + ay2 = w2r = vw = dvy dt v2 r 注意:a ⊥v 加速度は、位置ベクトルと同じ方向で逆向き a = -w2r 向心加速度 (加速度は常に円の中心を向いている) [s-1] 角速度 w:単位時間あたりの回転角 回転数 f:単位時間あたりの回転数 1回転するときの回転角は2p rad w = 2pf [s-1] [s] 周期T:1回転にかかる時間 T = = 2p w 1 f 第5回 (5/17) 4ページ
例題(教科書 p20, A12) 半径5mのメリーゴーランドが周期10秒で回転している。 (1)1秒あたりの回転数fを求めよ (2)中心から 4 m のところにある木馬の速さ v を求めよ。 (3)この木馬の加速度の大きさ aを求めよ。 例題(毛利さんの宇宙実験ビデオ参照) 質量:100 g ① おおよその回転周期 T を ビデオから求めよ ビデオでは棒だが、 質量を無視できるひもとする。 ひもの長さは40 cm とする。 ② 求めた周期 T より単位時間あたりの回転数 f を求めよ ③ 角速度wはいくらか ④球の加速度の大きさ(絶対値)はいくらか ⑤球が受けている力はいくらか ⑥ ひもの張力はいくらか 第5回 (5/17) 5ページ
放物運動(教科書3.3, p34) 初速度にはv0という 記号を使うことが多い 質量mの物体を、原点Oから 水平面と角q0の方向に 初速度v0で t = 0に投げる時、 物体はどのような運動をするか? ニュートンの運動方程式 F = ma 物体に働く力Fは、重力のみ F = mg (gは鉛直下向き) (空気抵抗は無視する。) 運動方程式に代入すると、 mg = ma a =g (ax, ay, az) = (0, 0, -g) 角度の初期値や t = 0 おける角位置には q0という記号を用いることが多い 教科書p35 図3.9a それぞれの軸に分解すると g ≒ 9.8 > 0 ax = 0 = 0 = 0 ay = 0 = 0 = 0 az = -g = -g = -g dvx dt dvy dt dvz dt 積分 積分 積分 d2x dt2 d2y dt2 d2z dt2 物体の運動は、それぞれの軸で独立に計算することができる。 vx = C (一定) t = 0における初速度が v0x = v0 cos q0とすると、 vx = v0 cos q0 vy = C (一定) t = 0における初速度が v0y = 0とすると、 vy = 0 vz =-gt + C t = 0における初速度が v0z = v0 sin q0とすると、 vz = -gt + v0 sin q0 dy dt dx dt dz dt = v0 cos q0なので = 0 なので = -gt + v0 sin q0なので y = C t = 0 でy = 0 なので y = 0 1 2 x = (v0 cos q0)t + C t = 0 でx = 0 なので x = v0t cosq0 z = (- gt2 + v0 sin q0)t + C t = 0 でz = 0 なので z = -gt2 + v0t sin q0 2回微分すると・・・ (確認) 1 2 2回微分 すると・・・ (確認) 第5回 (5/17) 6ページ
放物線 前ページの問題の軌道を求めてみる。(xz平面で) x = v0t cos q0 ・・・① y = 0 z = -gt2 + v0t sin q0 ・・・② 1 2 x v0 cos q0 ①より t = これを②に代入して tを消去する。 x2 v02 cos2q0 x v0 cos q0 1 2 z =- g + v0 sin q0 z g 2v02 cos2q0 z = -x2 + (tan q0) x ・・・③ 定数 定数>0 (z = -ax2 + bx の形)これは上に凸な放物線 x 落下点(到達距離R)は、③式の x = 0でない方の解である。 2v02 cos2q0 g g 2v02 cos2q0 z = -x(x- tan q0) = 0 2v02 cos q0 sin q0 g g 2v02 cos2q0 z = -x(x- ) = 0 2v02 cos q0 sin q0 g v02 sin 2q0 g x = R = = ・・・④ 三角関数の加法定理: 2 sin q0 cos q0 = sin 2q0を用いた。 ④式より、初速度v0が一定の条件下では、q0が45°の時に到達距離Rが最大となる。 ただし、実際は空気抵抗があるので、45°より小さい時に到達距離Rが最大になる。 第5回 (5/17) 7ページ
ラジオメーター 風車・かざぐるま: 風を受けて回転する。 ラジオメーター: 光を受けて回転する。 4枚羽根で、それぞれの羽根は、片面が白く、片面が黒い 羽根の支柱は、摩擦が少なく、回転しやすいようになっている 内部は低圧で真空に近いのですが、完全な真空にすると、 回らなくなってしまいます。 上から見た図 実験1:電球の光をあててみる。 実験2:電球の光のうち、青い光だけあててみる。 実験3:電球の光のうち、赤外線のみをあててみる。 問題:どのような原理で、回っているのでしょうか? ヒント:内部を完全な真空にすると回らない。 第5回 (5/17) 8ページ
学科学生番号: 氏名: 135°、270°は何 radか 答:135°= 270°= 福知山線の脱線事故では、列車は 108 km/h (30m/s)でカーブに突っ込んだ。線路の半径を 300 m とした時、 列車や乗客の加速度はいくらか? 300 m 答: 戦艦大和の主砲は、砲弾を800 m/sで発射することができる。水平面とのなす角が45度で砲弾を発射した 場合の2秒後の位置と到達距離(落下点)はいくらか。主砲の位置を原点にとり、空気抵抗は無視せよ。 ただし、重力加速度 gは、10 m/s2 とし、位置は、√2を含む式で答えてもよい。 z 45° 2秒後 x = z = 到達距離 x O この講義に関して何か意見や要望、感想等があったら書いて下さい。(特になければ白紙でもよい。) 第5回 5月17日