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第 43 回北海道高等学校地理教育研究会札幌大会 ( 2014 年 8 月 5 日 於:札幌北高校) 演題: GIS を利用した札幌圏の農業分析 北海道大学文学研究科 仁平尊明. 1. 序論 1 <フリーソフトの QGIS > ・利点:低予算、自宅や野外でも作業しやすい ・利点:高機能(ファイルの互換性、開発の継続) ・利点:言語を選ばない、パソコンを選ばない ・問題:解説の少なさ。 Windows に偏った解説 ・問題:不完全な地図 <目的> フリーソフトの QGIS による空間分析と InkScape による地図の仕上げに注目して、札幌圏を事例とした農業分析の方法論を試みる。.
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第43回北海道高等学校地理教育研究会札幌大会(2014年8月5日 於:札幌北高校)演題:GISを利用した札幌圏の農業分析北海道大学文学研究科 仁平尊明第43回北海道高等学校地理教育研究会札幌大会(2014年8月5日 於:札幌北高校)演題:GISを利用した札幌圏の農業分析北海道大学文学研究科 仁平尊明
1. 序論1<フリーソフトのQGIS>・利点:低予算、自宅や野外でも作業しやすい・利点:高機能(ファイルの互換性、開発の継続)・利点:言語を選ばない、パソコンを選ばない・問題:解説の少なさ。Windowsに偏った解説・問題:不完全な地図<目的> フリーソフトのQGISによる空間分析とInkScapeによる地図の仕上げに注目して、札幌圏を事例とした農業分析の方法論を試みる。
1. 序論2<農業分析>・資料:政府統計の総合窓口を活用・面的に広がる産業であり、地図の見栄えがする・北海道は日本の食料の生産基地、札幌圏は都市近郊の多様な農業<発表の内容>・QGISの入手(2章)・比例記号による地図化 —江別市における冬・春小麦の例—(3章)・InkScapeによる地図の仕上げ(4章)・QGISによる空間分析の課題(5章)
3. 比例記号による地図化:統計データの読み込み
3. 比例記号による地図化:統計と境界データの結合
4. InkScapeによる主題図仕上げ:方位記号と縮尺
4. InkScapeによる主題図の仕上げ:ハッチのテンプレート
4. InkScapeによる主題図の仕上げ:その他の機能
5. QGISによる農業分析の問題・統計:項目が年によって異なる。・QGIS:地図表示に制約がある。頻繁なアップデートへの対応。・InkScape:商業ソフトの方が使いやすい。・農業分析:現地調査などに基づいた解釈が必要。
5. 結論 地理分野の学習指導要領に明示されたこともあり、地理情報システムは今後の学校教育でさらに普及していくと予想される。本稿では低予算で導入可能であり、かつ高機能なフリーソフトを利用して、政府統計の入手から主題図の完成までの方法を説明してきた。ここで解説したのは、多様な機能の中でも基礎的な部分だけである。本稿を契機として、教育の現場に地理情報システムが普及するだけでなく、教育用地理情報システムの方法論に関する研究の蓄積が望まれる。特に北海道の農業は、分布や土地利用に関する主題図が見応えあるものになるので、地理情報システムによる空間分析に適している。