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Clinical Rehabilitation 2004; 18: 487-497

Clinical Rehabilitation 2004; 18: 487-497. Would the addition of TENS to exercise training produce better physical performance outcomes in people with knee osteoarthritis than either intervention alone ?. Gladys LY Cheing and Christina WY Hui-Chan.

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Clinical Rehabilitation 2004; 18: 487-497

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Presentation Transcript


  1. Clinical Rehabilitation 2004; 18: 487-497 Would the addition of TENS to exercise training produce better physical performance outcomes in people with knee osteoarthritis than either intervention alone ? Gladys LY Cheing and Christina WY Hui-Chan Department of Rehabilitation Sciences, Hong Kong Polytechnic University, Hung Hom, Kowloon, Hong Kong

  2. 経皮的電気神経刺激 ~Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation (TENS)~ ・末梢神経に疼痛の原因があるとき,疼痛部位を挟むか神経の走行  に沿って平板電極を設置し,経皮的に電気刺激して除痛する方法. ・10 ~ 100 Hzの周波数で刺激することが多い. ・電流を強めると刺激による痛みが起こるので,痛みの閾値以下の  強さを用いる. ・最近の市販のTENS用機器は,1/fゆらぎのような複雑な刺激条件も  設定している. 鎮痛のメカニズム ・脳へ伝達される痛みの原因となる刺激を  ブロックする. ・鎮痛物質であるエンドルフィンやエンケ  ファリンを増加させる.

  3. 変形性膝関節症 ~Knee osteoarthritis~ 膝の加齢性変化により年齢とともに膝の軟骨がすり減り, 軟骨下骨が硬化し,関節面の周辺に骨棘が形成され,可動域 制限と運動時痛を生じる疾患. スポーツ時の軟骨への直接外傷,靱帯損傷や半月板損傷に 伴う二次的な軟骨損傷,さらには過敏なスポーツ活動による 関節軟骨の変性摩耗に軟骨下骨の変化が合わさることで, 比較的若年時から症状が出現することもある.

  4. Kellegren/Lawrence Scale (1957) 0  骨棘なし 1  骨棘形成の疑い 2  関節水腫,軟骨下骨の硬化を伴う僅かな骨棘形成 3  中程度の関節裂隙の狭小化を伴う中程度または明確な骨棘形成 4  大きな骨棘と明確な関節裂隙の狭小化を伴う重症 根本的な治療法はないが,各種の温熱療法や消炎剤の投与, サポーターの使用,大腿四頭筋をはじめとする膝周囲筋の 筋力強化で症状は軽快する.

  5. OA患者は歩行機能の低下が著しい. (Cheing GLY, et al., 2001)  歩行速度 ; 23.4%↓ 歩行ピッチ ; 33.3%↓ 歩幅長 ; 13.4%↓  →膝の可動範囲の制限が影響している. TENSは関節痛の軽減に効果的である.  →しかし、TENSがOA患者の身体機能に及ぼす効果を   客観的な指標を用いて評価された研究はない. 運動トレーニングは関節痛の軽減だけでなく, 身体機能も改善する.  ・大腿部の筋力強化 → 膝の可動範囲の改善 ? TENS + 運動トレーニング

  6. Purpose 変形性膝関節症患者に運動トレーニングと経皮的電気 神経刺激 (TENS) を組み合わせて用いることは, TENSや運動トレーニングをそれぞれ単独で用いるよりも 身体機能の改善が優れているかを検討する.

  7. Methods Subjects ・50 ~75歳の66人の変形性膝関節症患者. ・Kellgren/Lawrence scaleのgrade II以上と診断された者. ・6ヵ月以上のOA罹患歴があり、実験開始3週間前から薬物治療  により安定しており、10分以上歩行可能である者. ・膝の手術を受けたことがある者、実験開始前3週間以内にステ  ロイド注射を受けた者は除外. ・実験開始前2週間以内に全く物理療法を受けていない者.

  8. 介入は1週間に5回(月曜 ~金曜) を4週間行った (合計20回). Session 1前,Session 10,Session 20で測定を行った. 介入終了4週間後に再度測定を行った (follow-up session).

  9. Treatment Procedure ・Group 1 : TENS TENS装置としてMAXIMA III (Staodyn Inc.) を使用. 80Hzで140 msのsquare-wave pulseを用い,60分間電気刺激. 表面電極 (4  4 cm)を4ヵ所に貼る.  ① Sp. 9②St. 35③Extra 31, 32④G.B. 34 ・Group 2 : Placebo stimulation Group 1と見た目は同じTENS装置を使用. (スイッチを入れるとランプは点灯するが, 電流は流れない) Group 1と同位置に表面電極を貼る.

  10. ・Group 3 : Exercise トレーニング装置としてCybex IIを使用し, 等尺性筋収縮トレーニングを行った. Exercise protocol (約20分) 等速性筋収縮(Warm-up)  10  →最大下等尺性筋収縮3   →最大等尺性筋収縮(5秒間)6     屈曲角度30度,60度,90度でそれぞれ繰り返す.     屈曲角度90度ではハムストリングの筋収縮も行う.     各収縮間は30秒rest.各角度間は1分rest. ・Group 4 : TENS & Exercise Group 1とGroup 3の組み合わせ (60分 +20分).

  11. Recording ・Isometric peak torque Group 3のプロトコールを用いて測定 (筋収縮は3回). ・Spatiotemporal gait parameters 歩行速度 (m/s),歩行ピッチ (step/min),歩幅長 (m) を測定. 光センサー (通過時間を測定) 2.5 m 2.5 m 2.5 m ・Range of motion for the knee 休息時 (仰臥位)と歩行時の膝の屈曲から伸展までの角度を測定.

  12. TENS Placebo Exercise TENS & exercise Extensor Session 1 ~ 20 ~ follow-up Session 1 ~ 20 12.5% 2.0% 6.2% 1.9% 0.7% 8.4% 20.9% -8.0% 28.5% 26.6% -3.8% 26.2% Flexor

  13. 12.0% 12.6% 9.1% 9.8% 19.7% 22.4%

  14. 12.0%

  15. Discussion 変形性膝関節症患者に運動トレーニングと経皮的電気 神経刺激 (TENS) を組み合わせて用いることは, TENSや運動トレーニングをそれぞれ単独で用いるよりも 身体機能の改善が優れているかを検討する. 優れている ・運動トレーニング → 筋萎縮の防止,関節の安定性改善             関節軟骨の強度と弾性の改善 ・TENS → 鎮痛効果 → 随意最大筋力の改善

  16. TENS Placebo Exercise TENS & exercise Extensor Session 1 ~ 20 ~ follow-up Session 1 ~ 20 12.5% 2.0% 6.2% 1.9% 0.7% 8.4% 20.9% -8.0% 28.5% 26.6% -3.8% 26.2% Flexor

  17. 12.0% 12.6% 9.1% 9.8% 19.7% 22.4%

  18. Opinion ・対照群のプロトコール設定は適切なのか? TENS ;60分 Exercise ;20分 TENS & Exercise ;60分 +20分 ・スポーツ選手のパフォーマンス改善に効果はあるのか?

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