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Common disease の画像. 消化器・一般外科 小倉佑太、嶋田 仁、大坪毅人. 症例 1 24 歳 男性 心窩部から移動する右下腹部痛. 虫垂先端. 症例 1. 虫垂根部. 盲腸. 壁の造影効果増強. 周囲脂肪織濃度上昇. 虫垂腫大 (直径 6mm 以上). 診断. 急性虫垂炎(糞石なし). 虫垂 解剖. 虫垂の見つけ方ポイント. まずは 上行結腸 を見つける! (後腹膜に固定されている臓器 , 便塊の有無) 上行結腸を同定→ Bauhim 弁→盲腸 →そこからちょびっと出るもの= appe !. 急性虫垂炎. 上行結腸憩室炎.
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Commondiseaseの画像 消化器・一般外科 小倉佑太、嶋田 仁、大坪毅人
症例124歳 男性心窩部から移動する右下腹部痛症例124歳 男性心窩部から移動する右下腹部痛
虫垂先端 症例1 虫垂根部 盲腸 壁の造影効果増強 周囲脂肪織濃度上昇 虫垂腫大 (直径6mm以上)
診断 急性虫垂炎(糞石なし)
虫垂の見つけ方ポイント • まずは上行結腸を見つける! (後腹膜に固定されている臓器,便塊の有無) • 上行結腸を同定→Bauhim弁→盲腸→そこからちょびっと出るもの=appe!
急性虫垂炎 上行結腸憩室炎
そもそも・・・ 何で虫垂壁の造影効果増強が起こったり、周囲の脂肪織濃度が上昇するの? 炎症→血管透過性の亢進、浸出液の出現→細胞成分の血管外への遊出→浮腫
腹部CTの画像ポイント • 虫垂の腫大(直径が6mm以上)はどうか? • 虫垂壁の肥厚(2mm以上)は? • 虫垂壁の造影効果の増強は? • 周囲の脂肪織濃度上昇は? • 糞石はあるか? • 虫垂周囲の液体貯留は? • 腹水はある? • Freeairは? これらを総合的に見て カタル性か蜂窩織炎か壊疽性 の分類を行う事が大切!
プレゼンについて 外見 虫垂本体 中身 Dirty fat 周囲の液体貯留 Free air 膿瘍 腹水 イレウス 腹膜炎の範囲 腫大 大きさ 壁肥厚 液体貯留 糞石 陰性所見もしっかり言った方がgood!
じゃあ、これをふまえた上 でもう一つ画像を読んでみましょう!
症例219歳女性右下腹部圧痛、限局性腹膜刺激症状あり症例219歳女性右下腹部圧痛、限局性腹膜刺激症状あり
症例2 周囲の脂肪織濃度上昇 虫垂先端に高吸収域像;糞石 盲腸より連続する管腔臓器
診断 急性虫垂炎(糞石あり)
急性虫垂炎 • 好発年齢;10~20歳代に多い • 分類;カタル性、蜂窩織炎性、壊疽性 • 原因;糞石による虫垂の閉塞が主たる原因と言われているが、不明
急性虫垂炎 • 誘因;暴飲・暴食、過労、便秘、風邪 • 症状;嘔吐、食欲不振、心窩部痛、発熱 • 診断;エコー、CT
急性虫垂炎 〈腹部症状〉 • 筋性防御 • Superaficial tenderness • Deep tenderness • Blumbergsign • Rovsingsign • Rosensteinsign • Psoassign • Heeldropsign
症例338歳男性前日夕食後からの右上腹部違和感症例338歳男性前日夕食後からの右上腹部違和感
胆嚢 症例3 胆嚢周囲に液体貯留や脂肪識濃度の上昇なし 胆嚢頚部に高吸収像;結石
診断 胆嚢結石症 胆石発作
胆嚢 解剖 胆嚢には 粘膜筋板・粘膜下層がない!
胆嚢炎 ※胆嚢には 粘膜筋板・粘膜下層がない! エコー所見 粘膜層 高 低 固有筋層 高 漿膜層 胆嚢壁sonolucent layer
急性胆嚢炎 • 胆嚢壁肥厚してる? • 胆嚢周囲の液体貯留は? • 胆嚢周囲の脂肪織濃度上昇してる? • 胆石・胆泥ある? • 総胆管拡張(10mm以上),総胆管結石ある? • 胆嚢粘膜の造影の連続性はどうか? • 周囲に膿瘍形成は?
プレゼンについて 外見 胆嚢本体 中身 Dirty fat 周囲の液体貯留 Free air 膿瘍 腹水 総胆管拡張 胆管炎 腫大 大きさ 壁肥厚 液体貯留 胆石 陰性所見もしっかり言った方がgood!
では、これをふまえた上で 画像を読んでみましょう。
症例5 胆嚢周囲の液体貯留 胆嚢腫大 胆嚢粘膜の造影の不連続性⇒壊疽性
診断 壊疽性胆嚢炎
胆嚢 画像 正常 壊疽性; 胆嚢粘膜の造影効果の不連続性
症例680歳女性 高度認知症3日前からの食欲不振、39℃症例680歳女性 高度認知症3日前からの食欲不振、39℃
胆嚢周囲の液体貯留 周囲脂肪織濃度上昇 症例6 胆嚢粘膜造影の不連続 総胆管の拡張 総胆管結石
診断 壊疽性胆嚢炎 総胆管結石 胆管炎
急性胆嚢炎 • 好発年齢;中年の肥満した女性 • 原因; 急性胆嚢炎の90%⇒胆石性胆嚢炎 急性胆嚢炎の数%⇒無石胆嚢炎 • 症状;右上腹部痛,吸気時の腹痛, 嘔気・嘔吐,発熱
急性胆嚢炎診療ガイドライン(2013) 重症度判定基準 重症;以下のいずれか 循環障害,中枢神経障害,肝機能障害,呼吸機能障害腎機能障害,血液凝固障害 中等症;以下のいずれか ①高度の炎症反応(白血球数> 18,000/mm3) ②右季肋部の有痛性腫瘤触知 ③症状出現後72時間以上の症状の持続 軽症;中等症,重症の基準を満たさないもの
急性胆嚢炎診療ガイドライン(2013) 急性胆嚢炎の診断基準 A.局所の臨床徴候: 右季肋部痛,圧痛,筋性防御,Murphy sign B.全身の炎症反応: 発熱,CRP 上昇,白血球数増加 C.急性胆嚢炎の特徴的画像所見の項目がある. Aのいずれか+Bのいずれか+Cのいずれか⇒確診 Aのいずれか+Bのいずれか⇒疑診
下腹壁動静脈 症例 ヘルニア嚢 周囲の液体貯留 盲腸 虫垂 盲腸 回腸
症例 虫垂 小腸および上行結腸 周囲の液体貯留
診断 右外鼠径ヘルニア陥頓 (内容;回盲部)
腹部CTの画像ポイント • ヘルニアの位置は? • 下腹壁動静脈の位置関係は? • ヘルニア門の大きさは? • ヘルニアの内容物は何? 腹直筋の真下を通過! これらを総合的に判断し、 何ヘルニアなのかを判断する!
もしヘルニア嵌頓に遭遇したら・・・ • 時間経過 • 疼痛の程度・性状 • 局所所見 壊死? 少しでも壊死を疑う所見、状況があれば 造影CTを緊急で! → 外科にコンサルトを!
下腹壁動静脈! • ヘルニア門24mm大 • 内容 脂肪織 • ヘルニア門の中心は鼠径管後壁の内側
診断 右内鼠径ヘルニア(Ⅱ-1) (内容;脂肪織)
症例 大腿動静脈 鼠径靭帯 より下方から突出 ヘルニアの脱出 内容;小腸