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学術ポータルシステム MetaLib/SFX の管理と運用 - 札医大における電子ジャーナル運用例を中心に-. 札幌医科大学附属図書館 図書館システム係 今 野 穂 E-mail: konno@sapmed.ac.jp. 「 MetaLib/ S・F・X」とは. イスラエルの図書館システムベンダー Ex Libris 社の学術ポータルシステム Web リソース管理の「本棚」として位置付け られている MetaLib と OpenURL ベースの学 術リンキングシステム S ・ F ・ X の2システムで 構成. 導入経過.
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学術ポータルシステムMetaLib/SFXの管理と運用- 札医大における電子ジャーナル運用例を中心に- 札幌医科大学附属図書館 図書館システム係 今 野 穂 E-mail: konno@sapmed.ac.jp
「MetaLib/S・F・X」とは • イスラエルの図書館システムベンダーEx Libris社の学術ポータルシステム • Webリソース管理の「本棚」として位置付け られているMetaLibとOpenURLベースの学 術リンキングシステムS・F・Xの2システムで 構成
導入経過 • 2002年4月の図書館システム・リプレース • 地域医療従事者からMEDLINE/OPAC/ILL 連携の公開要望 • 2003年度における電子ジャーナルの対応 • 旧図書館システム(Point to Point)の課題
MetaLib/SFX Software Hardware One Stop ShopとSemantic gap Semantic gap(意味論的ギャップ) 「人間とコンピュータとの間に存在する理解可能な概念の ギャップ」 - 「ユーザのためのUNIX」 鬼頭繁治著 サイエンス社, 1993年 Computer System Users Gap
Point to Point(従来型)モデル 医学中央雑誌 OPAC OPAC参照と複写申込 電子ジャーナル・リスト 提供サイト 提供サイトへの誘導 ※ リンク元に起因する誘導先の制約と独自開発の負担
MetaLib 「汎用の情報検索エンジンを搭載したWebリソース管理のための本棚」 ■ 特 徴 - Resource Store - Personalization - Universal Gateway - Administration
MetaLib ■ 運用状況 - 全てのリソースはKnowledgeBaseで管理 - リソース総数は688種 - 当館利用リソースは137種 - 当館独自作成リソースはOPAC、WebCatの2種 - KnowledgeBaseのUpdateでは電子ジャーナル検 索エンジンの追加(Wiley InterScience等)が顕著 - NDL-OPAC(雑誌記事索引)の提供を予定
S・F・X ・「Special Effect」の意味 ・「Context-Sensitive Link を作り出す,OpenURL を実装したResolver」 増田豊.学術リンキング: SFXとOpenURL.情報 管理 2002;45(9):613-20
Links@Ovid SFX(Resolver) Server KnowledgeBase (threshold Check) OpenURL Parser Target Parser Source Target Object PubMed Resolver(リゾルバ)モデル SFX Menu Source Parser OpenURL E-Journal SID(PMID) metadata(fetch) URL
Description & Global-Identifier-Zone Description & Object-Metadata-Zone Base URL Base URL OpenURLデータ構文 1 PubMed http://163.130.22.2:9003/sfx_local?sid=Entrez:PubMed&id=pmid:15249450 2 Links@Ovid http://163.130.22.2:9003/sfx_local?sid=OVID:Ovid+MEDLINE%28R%29&issn=0040-8727&isbn=&volume=201&issue=2&spage=91&date=2003&pid=<author>Shimada+Y.+Chida+S.+Matsunaga+T.+Misawa+A.+Ito+H.+Sakuraba+T.+Sato+M.+Hatakeyama+K.+Itoi+E</author>&atitle=
S・F・X ■ 主な機能 - Context-Sensitive Link形成機能 ex. Moving Wall, アカウントの表示/非表示 - CrossRef DOI Resolverに対する補完機能 - 検索ツール「Citation Linker」 - 電子ジャーナルリスト
Citation LinkerとE-Journals List E-Journals List Citation Linker
SFXのメンテナンス ■ ORIGINの管理 SFX OpenURL Resolverアドレスの記述のみ ■ Targetの管理 - Target (リンク先サービスシステム情報)の 設定 - Service(取得したいサービス種別) の設定 - Object(電子ジャーナルタイトル個々の情 報)の設定
Admin Center(SFX編集ツール) (例)Objectの設定
電子ジャーナル・カバー率とリンキング・レベル電子ジャーナル・カバー率とリンキング・レベル
考 察 ・ カバー率は約92%は良好な結果であるも、リンク先(Target)によって偏りがあるため要調査 ・ リンキング・レベルで当該論文までの誘導率(Article-level linking)が96%を示したことはMoving Wallへの対応も含め、大いに評価できる ・ HighWire, DOAJ等のフリー・ジャーナル資源が無条件で保守され、提供できることは当館の地域医療支援推進の点において効果が大きい
ま と め ・ One Stop Shopを目的とする当館においてSFXは非常に有意である ・ 当館学術リンキングを検討する際の起点 ・ ORIGIN, Targetを選ばないSFXの特性を活かした学術リンキングの形成が望まれる ・ 業務量の点では学術雑誌購読の安定的な維持と電子コンテンツの収集整備にむけた業務体制の整備が不可欠