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JASCOM ・日本臨床内科医会合同 慢性呼吸器疾患 ( 喘息・ COPD) に関する 診療の実態調査 (2008)

JASCOM ・日本臨床内科医会合同 慢性呼吸器疾患 ( 喘息・ COPD) に関する 診療の実態調査 (2008). 日本臨床内科医会会誌  2010,25(1);96-104. Ⅰ .調査概要. 1.調査目的 JASCOM 所属医および臨床内科医内科医の慢性呼吸器疾患の診療実態を把握する 1)JASCOM 所属医:呼吸器系疾患患者数、 COPD 診療実態に関する調査 2) 臨床内科医会:呼吸器系疾患患者数、気管支喘息、 COPD 診療実態に関する調査 2.調査対象者 1) JASCOM 所属医 ( 338 名)

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JASCOM ・日本臨床内科医会合同 慢性呼吸器疾患 ( 喘息・ COPD) に関する 診療の実態調査 (2008)

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  1. JASCOM・日本臨床内科医会合同慢性呼吸器疾患(喘息・COPD)に関する診療の実態調査(2008)JASCOM・日本臨床内科医会合同慢性呼吸器疾患(喘息・COPD)に関する診療の実態調査(2008) 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  2. Ⅰ.調査概要 • 1.調査目的 • JASCOM所属医および臨床内科医内科医の慢性呼吸器疾患の診療実態を把握する • 1)JASCOM所属医:呼吸器系疾患患者数、COPD診療実態に関する調査 • 2)臨床内科医会:呼吸器系疾患患者数、気管支喘息、COPD診療実態に関する調査 • 2.調査対象者 • 1) JASCOM所属医 (338名) • 2) 日本臨床内科医会 会員内科医 (約16,000名) • 3.調査対象期間 : 2008年9月16日~9月30日の内の1週間 •   (実際のアンケート回収期間:8月25日~12月15日) • 4.回収サンプル数 • 1)JASCOM調査:  191サンプル (回収率 約56.5%) • (*小児科医のデータ24例を含む) • 2)臨床内科医会医師: 708サンプル (回収率 約4.4%) • (*調査予定期間前のデータ145例を含む) • 5.調査地域 : 全国 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  3. Ⅱ.回答医師の背景

  4. Drの年齢分布 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  5. 診療領域 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  6. 診療回数 (調査対象1週間あたり) 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  7. 施設形態 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  8. 診療患者数 -診療1日あたりの総診療患者数- ※平均は、不明を除いて集計(nは不明を除いた数) 【平均】 【n】 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  9. 診療患者数-呼吸器症状のある患者-診療1日あたり-診療患者数-呼吸器症状のある患者-診療1日あたり- ※平均は、不明を除いて集計(nは不明を除いた数) 【平均】 【n】 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  10. 呼吸器系疾患患者数 (診療1日あたり) 一般 内科 複数 選択 内分泌・代謝 全体 患者数 循環器 消化器 呼吸器 その他 (n=695) (1日あたり) (n=24) (n=27) (n=35) (n=18) (n=10) (n=418) (n=158) 呼吸器系疾患の患者数 8.5 6.9 9.8 5.7 27.2 5.3 5.5 9.4 上気道感染症 3.8 3.6 6.3 3.2 4.8 2.8 3.7 4.0 下気道感染症 1.5 1.2 1.2 0.8 3.2 0.6 0.9 2.0 気管支喘息 2.2 1.4 1.1 1.1 13.8 0.7 1.1 2.4 COPD 1.1 0.8 1.2 0.6 4.1 0.9 0.3 1.4 その他の呼吸器系疾患 0.8 0.5 0.5 0.4 4.0 0.6 0.1 0.8 • 全体で平均、気管支喘息患者2.2人、COPD患者1.1人を診察・治療しており、他の疾患と比べても比較的多くの閉塞性肺疾患患者を臨床内科医会医師が見ている。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  11. II.COPD診療実態調査結果

  12. JASCOM所属医の患者診療状況 患者比率 (外来患者数を100%とし、1週間当たりの患者数で算出) 100 100% (106人) 80 77% 60 患者比率 (%) 40 20 14% 0 外来患者数 呼吸器疾患患者数 COPD患者数 • JASCOM所属のDrは1週間当たり平均106名の外来患者を診察しているが、その14%がCOPD患者 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  13. JASCOM所属医のCOPD患者診療状況 15.1人/週 (100%) 91.7% 8.3% 3.1% 1.1% • COPDの平均患者数は1週間当たり15.1人。そのうち91.7%に対して治療が行われている。 • 診療した患者の3.1%はCOPD増悪で来院し、更に1.1%の患者は入院 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  14. COPD重症度別割合 軽症 中等症 重症 最重症 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全体(n=146) 15.4% 41.0% 29.4% 14.2% 大学病院(n=70) 13.8% 41.0% 32.0% 13.3% 施設形態別 その他の病院(n=60) 15.8% 40.1% 27.2% 16.9% 個人開業(n=12) 19.0% 41.0% 31.8% 8.2% その他(n=2) 7.5% 72.5% 7.5% 12.5% • 重症度別の内訳を見ると、全体で軽症15.4%、中等症41.0%、重症29.4%、最重症14.2%。 • 他の施設に比べ、個人開業で軽症の割合が最も高く、最重症の割合が最も低い。 ※不明・COPD患者数が0名の医師を除いて集計 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  15. 重症度別 実施治療 • 重症度に依存していずれの治療法も実施割合が高くなる傾向にある。 • 薬物療法は中等症以上の患者で使用割合が9割を超えている。 • 最重症患者では酸素療法の実施割合が83.1%。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  16. COPD診断基準 (複数回答可) 全体(n=708) • 全体で「労作時の呼吸困難」「胸部レントゲン所見」「慢性の咳嗽」「長年の喫煙歴・職業性粉塵暴露」の順に診断基準としている医師が多い。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  17. スパイロメーター使用率 Q11.COPD(慢性気管支炎・肺気腫)の診断あるいは管理にスパイロメータをお使いですか。 • スパイロメータを「必ず使う」と回答したのは全体で20.2%、「必要に応じて使う」32.5%であった。 • 「必ず使う」「必要に応じて使う」の割合を足したもので比較すると、施設形態別では「個人開業(入院あり)」70.2%、「病院」65.2%、 「個人開業(入院なし)」49.7%。 • 診療領域別では「呼吸器」86.1%、「消化器」66.7%の順に使用割合が高い。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  18. COPDの安定期に使用する第一選択薬 (複数回答可) • 安定期の第一選択薬としては、全体で「去痰薬」68.9%で最も多く、次いで「吸入長時間抗コリン薬」59.3%、「貼付β2刺激薬」42.5%の順。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  19. III.JASCOM/日本臨床内科医会COPD診療実態調査結果比較III.JASCOM/日本臨床内科医会COPD診療実態調査結果比較

  20. JASCOM所属医と日本臨床内科医会医師の比較(1)診療患者数(1日あたり)JASCOM所属医と日本臨床内科医会医師の比較(1)診療患者数(1日あたり) (人) • 1日あたりの患者総数は臨床内科医医師の方が多いが、呼吸器症状のある患者数、COPD患者数は共にJASCOM所属医の方が多く、COPD患者数は臨床内科医会医師1.1人に対してJASCOM所属医5.9人。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  21. JASCOM所属医と日本臨床内科医会医師の比較(2)第一選択薬として処方する薬剤JASCOM所属医と日本臨床内科医会医師の比較(2)第一選択薬として処方する薬剤 (複数回答可) • 臨床内科医会医師では第一選択薬として「去痰薬」が多く使われており、抗コリン薬、LABAが少ない。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  22. JASCOM/臨床内科医会の呼吸器専門開業医比較 • 同じ呼吸器専門開業医でも、臨床内科医会とJASCOM所属の医師では、特に去痰薬、徐放キサンチン製剤の選択状況が異なっていた。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104より作図

  23. COPD診療実態結果サマリー • JASCOM • 1日の平均診療COPD患者数は5.9人。その92%の患者は治療されている。 • 診療COPD患者の3%が増悪を起こして来院している。 • JASCOM/日本臨床内科医会の比較 • 1日当たりのCOPD患者数:臨床内科医会医師1.1人 vs JASCOM所属医5.9人。 • 第一選択薬:臨床内科医会医師では「去痰薬」、JASCOMでは「長時間作用性吸入抗コリン薬」。 • 呼吸器専門開業医を比較しても、臨床内科医会医師の「去痰薬」の選択率が高い。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  24. 日本臨床内科医会喘息の診療実態

  25. 気管支喘息診断基準 (複数回答可) 全体(n=708) • 気管支喘息を診断する基準として多いのは、「聴診所見で喘鳴あり」「喘息発作などの病歴」で共に9割を超えている。 • 次いで基準とされている割合が高いのは、「臨床症状で見た気管支拡張薬の効果あり」「ピークフローやスパイロメーターによる気管支拡張薬の効果あり」「アレルギー検査で陽性」の順。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  26. 喘息の診断・管理におけるピークフローメーターの使用状況喘息の診断・管理におけるピークフローメーターの使用状況 全体(n=708) • 呼吸器専門医は約8割がピークフローメーターを喘息の診断・管理に使用しているが、他は約4割に止まっている。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  27. 気管支喘息の安定期に使用する第一選択薬 (複数回答可) • 安定期の気管支喘息患者に使用する第一選択薬としては、全体で「吸入ステロイド薬」74.6%が最も多く、次いで「ロイコトリエン受容体拮抗薬」53.4%、「徐放性キサンチン製剤」51.4%の順。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104

  28. 臨床内科医会医師の主な調査結果-診療- ※全体(n=708)の集計結果。各項目の有効回答数はn=695-708 • 診療1日あたりの気管支喘息の患者は平均2.2人、COPD1.1人であった。 • ピークフローメーター/スパイロメーターを診断・管理に使うと回答したDrは、喘息に対して44.8%、COPDに対して52.7%であった 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104一部改変

  29. 臨床内科医会医師の主な調査結果-治療- ※全体(n=708)の集計結果。各項目の有効回答数はn=647-708 • 第一選択薬は気管支喘息の治療では「吸入ステロイド薬」が最も多いのに対し、COPDでは「去痰薬」。 • ガイドラインを参考にしている割合は、気管支喘息87.0%、COPD82.0%。 日本臨床内科医会会誌 2010,25(1);96-104一部改変

  30. 臨床内科医会ー喘息調査・COPD-結果サマリー • 喘鳴や病歴で喘息を診断している医師が多い。一方で、IgE陽性反応を確認している医師は少ない。 • ICSを第1選択薬としている医師が約75%と高かった。 • スパイロメーターを所有している医師は約70%以上と高かった。 • 1日当たりの喘息患者数は2.2人に対しCOPD患者数1.1人と、比較的多くのCOPD患者を診療している。

  31. 結 語 • 日本臨床内科医会の回答医師は、80%以上が喘息、COPDのガイドラインを参考にしており、スパイロメーターを所有している医師が約70%いた。また、喘息において、ICSを第一選択薬とする医師も70%を超えていた。 • しかし、一方でCOPD治療の第一選択薬が去痰薬とした医師が一番多かった。 • 今回の合同調査から、上記のごとく特長的な違いは見られたものの、COPDのアセスメント指標を設定しうる明確な結果は得られなかった。 • 今後、調査方法、質問内容の再検討や、各地域で実態調査を展開し、今回明らかにできなかった非専門開業医での閉塞性呼吸器疾患の診療実態を明らかにする必要がある。

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