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第 2 回 調査票の作成. 2013/06 / 22 担当 : 川嶋. 1 、 調査票作成の流れ. 質問項目 を あげていく. 順序 を考える. 具体的な 質問文 を考える. 質問の流れ 整合性 を点検する. 調査票作成の流れ. 注意すべきところ!. 1) 対象者にとって、質問の意味が分かりやすくて誤解する恐れがなく、回答しやすい。 2) 対象者にとって、質問について考えをめぐらせて考えようを努力することが、単に面倒なことというのではなく、 ある程度楽しい 自発的な作業になっている。. ⇒対策⇒⇒. a ) 質問文を、大―中―小質問に階層化する。
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第2回調査票の作成 • 2013/06/22 担当:川嶋
質問項目を あげていく 順序を考える 具体的な 質問文を考える 質問の流れ 整合性 を点検する 調査票作成の流れ
注意すべきところ! • 1)対象者にとって、質問の意味が分かりやすくて誤解する恐れがなく、回答しやすい。 • 2)対象者にとって、質問について考えをめぐらせて考えようを努力することが、単に面倒なことというのではなく、ある程度楽しい自発的な作業になっている。
⇒対策⇒⇒ • a)質問文を、大―中―小質問に階層化する。 • b)大―中―小質問のそれぞれのレベルにおいて、導入―中核―補足という順序パターンに気を付ける。
○質問項目をあげる • 主テーマ質問 調査研究の目的の中核をなす質問。 • 副次的質問 主テーマ質問を補助する役割を果たす(予備質問、副問) • フェイス・シート 性別や年齢などの基本的な属性を尋ねる質問。 • ※プライバシーに関わる項目については慎重な配慮が必要。 • ※質問の配置場所としては、 • a)関連する主テーマがあるときはその周辺 • b)性別と年齢は、はじめの方においてもいい。 • c)学歴や収入は、一般に終わりに近い位置の方がいい。
○質問を階層化する • Ex)血液型と性格、について調べる • 大質問……血液型と性格にリンクはあるか? • 中質問……図書館のルールを几帳面に守っているか? • 小質問……本を順番どおりに並べているか、本を返却期日までに返却しているか、etc.…
選びやすいようにする工夫 • 1)多項選択はできる限り避ける。 • 2)回答者の特性そのものが相互に排他的ではないものからなっていると推測する十分な理由があるときにのみ、多項選択を採用する。 • 3)その場合でも、なるべく順序づけ回答や二者択一型を用いるように工夫してみる。
順序付け法 • 複数個の選択肢に順序をつけて回答してもらうもの。 • 1)完全順序づけすべての選択肢を順番に順序づけてもらう。 • 2)部分順序づけ • 「3位まで」というように、一部の選択肢を順序づけて選んでもらうもの。これは、多項選択での順序づけ回答に等しい。 • 3)格付け法 • 4)一対比較法 • (主に心理学的な研究で)異なる刺激の感覚強度をペアごとにどっちが強く感じるかを比較して答えてもらうもの。
自由回答 ※ふさわしいのは… • a)数値回答なのでわざわざ選択肢を用意する必要がないもの • b)回答の多様性が大きすぎてあらかじめ選択肢を用意することが困難なもの
コーディング • 回答を分析で用いる値にコード化する作業のこと。 • コード表文や語句を分類するために設けられた、分類カテゴリーのリストを指す。 • プリコーディング事前にコード表を作成する。SSM調査が例。 • アフターコーディング調査のあとで、実際の回答をみながらコード表を作成する。 ※自由回答の場合、コーディングの作業に時間がかかったり、場合によってはうまく分類しきれないこともある。
欠損値(N/A)という考え方 • a)回答者が答えを知らなかったり、答えないとしたりした場合。 • b)調査員が聞きそびれ(調査票に記入忘れ)たり、あとで誤答であると判明したもの。 • c)回答者がその質問に該当しないもの • ※欠損値コード…どのケースのどの項目の解答が欠落しているのかがわかるようにするために与える値(通常の華夷乙がとる可能性のない値である必要性がある)。
次のようなときは、どのような選択肢の設け方がいいか?次のようなときは、どのような選択肢の設け方がいいか? • a)属性に関する質問 • b)数量的な項目(年収、取得単位数など) • c)賛否などの程度を尋ねる • d)単項選択
カラム設計 ※カラム……テキスト・ファイル上の桁のこと データ処理ソフトにそって、パソコンにどのような形式(フォーマット)でデータを入力するのかを決めること。 つまり、 調査票上のどの質問への解答がテキスト・ファイル上のどの位置に入力されているのかがわかる状態にするということ。
プリテスト • 用意した調査票が観測装置として予定通りの性能を発揮してくれるかどうかを事前にチェックするために行うもの。 • 無作為抽出である必要はないが、想定している母集団に回答者の属性を似せるとよい。 • チェックリスト • 面接にかかる時間 • 質問文は難しくないか • 回答選択しは適切に用意されているか • 質問項目の順序や記入欄は適切か など • Cf) 予備調査…調査対象が適切か、を調べるもの
実査<まで>の手順 • 調査への手順 • 依頼状の発送 • 調査の趣旨、訪問時期、調査主体とその連絡先 • 実査に必要なものの用意 • 各地点の調査対象者リスト、調査票、回答票(回答選択肢リスト)、地点の住宅地図、依頼状のコピー、交通費などの計算書、対象者への謝礼品など • 調査員へのインストラクション • 調査マニュアルをもとにして、調査の目的と方法を調査員に詳しく説明する。 • ※訪問のしかた、調査票のすべての項目について一つ一つ丁寧に説明する。
実査の手順 • 訪問 • 留守の時は時間をずらして何度も訪問する • 訪問カードを利用する • (家族の人に会うことができたら)訪問の趣旨を説明して本人との面会時間を予約する • 身分と名前を明らかにする • ※どうしても応じてもらえないときは潔く撤退する。「お手間をおかけして申し訳ありませんでした」
面接のしかた ラポール • ・当該の調査研究が決して単なる私的な利害関心だけではなく、学術ないし実務の公共的な価値にもかかわっているとの認識のもとで調査にあたる。 • ・調査者が自発的に大切な時間を割いてくださっている、という事実を見失わないようにする ※点検と回収 • →記入が終わった調査票は、なるべく早い段階で調査地点において調査担当者が点検する • (具体的なインストラクションとして非常に有効)
点検 • ご記入や回答漏れ、とくにつじつまの合わない回答がないかどうかチェックしていく • 対象者の範囲にない人が回答していた→無効票として廃棄し、DK扱いする • 全般的に回答に信頼がおけない→無効票として廃棄し、DK扱いする
コーディング 調査票のデータを、ファイルに入力可能な数字や記号に置き換える作業 • ※プリコーディング※ • 前もって準備されたコード表にしたがって回答にコードを割り振っていく • どのコードを割り振ったらいいか判断しにくいこともあるので、チーム全員で集まってやるのが理想的。
※アフターコーディング※ • すべての回答を書き出してデータベースを作る • →対象者番号と回答内容(文字データ)の2項目からなるファイルを作成し、すべてを印刷する • →全回答を読んだうえで暫定的なコード表を作る※各コードに、その意味を表す語ないし短文をもつける • →同じファイルに「コード番号」と「コードの意味」とを入力していく • →コード番号ごとにすべてを印刷し、分類の仕方が適切かいないかを再考する • →全体のデータファイルに編入する
データファイル ケース…調査データの単位(通常回答者のことをさす) 変数…それぞれの質問への回答 値…一つ一つの回答の内容あるいはそれをコード化したもの ファイルへの2つの入力のしかた
データクリーニング いったんファイル化された情報を予備的に集計することによって、以下のような誤りが存在しないかどうかをチェックする作業。 ・回答者の誤答 ・調査員のご記入や記入漏れ ・コーディング・ミスやコーディング漏れ ・データ入力における誤り ※単純集計やクロス表を出力できる何らかの統計分析ソフトが必要 ○単集チェック すべての変数について単純集計表をプリントアウトし、それぞれについて、あるべきではない数値が表れていないかどうかをチェックする。 ○クロスチェック 複数の質問の間で、論理的にはありえないもしくはきわめてありそうもない回答のパターンを探し出し、そこにデータとしての誤りが存在していないかどうかを調べる作業。
流れ • チェックすべき項目を決定する • 統計ソフトを用いて、チェックに引っかかるケースのID番号を抽出する • 抽出されたケースの回収調査票を抜き出す • 回収調査票を点検して、データをどのように修正すべきかを決定する • 文書ソフトを用いてデータファイルを修正する • 抜き出された回収調査票を元に戻す
コードブックの作成 • 1、調査設計の基本的事項 • 2、カラム・ガイド • 3、コード・ガイド • 4、欠損値コード