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卒業. graduation. thesis. 論文. Ⓒにしおけんきゅうしつ. はじめに. 3 年生の皆さん! DOA 教育プロジェクトが始まりましたが、卒論・卒研もやってますか?. 卒論とは、大学で 4 年間勉強してきた成果の集大成です!. つまり、卒業証書とは別の意味での卒業証明書といえます!!. しかし、いざ始めようとしても、考えたり書いたりする中で、. あれもこれもとしなければならないことが増えるので、. 普通の勉強と違い、なかなか思うように進まないものです。. この発表では、院生・ 4 年生の経験を踏まえた上でのアドバイスを紹介します
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卒業 graduation thesis 論文 Ⓒにしおけんきゅうしつ
はじめに 3年生の皆さん! DOA教育プロジェクトが始まりましたが、卒論・卒研もやってますか? 卒論とは、大学で4年間勉強してきた成果の集大成です! つまり、卒業証書とは別の意味での卒業証明書といえます!! しかし、いざ始めようとしても、考えたり書いたりする中で、 あれもこれもとしなければならないことが増えるので、 普通の勉強と違い、なかなか思うように進まないものです。 この発表では、院生・4年生の経験を踏まえた上でのアドバイスを紹介します 皆さんが卒論に取り組む上での足がかりしていただければ幸いです
卒業研究・卒業論文とは? ・卒業研究はステークホルダー(研究室指導教員、他の研究室の教員及び学生) を満足する品質の卒業論文(製品)を締め切り(納期)を守って提出(納品) する。一つのプロジェクトである。 ・論文を提出して完了ではなく、発表会・審査会を経て完了となる。 ・ゼミナール、課題研究にて先生、先輩から得たアドバイスや知識等を活用し、 卒業研究を遂行する。 卒業研究・論文にはオリジナリティが必要! 研究対象分野によって、出やすい場合と難しい場合があるため、単に興味があるだけでテーマを選定すると後々苦労するので注意!! 3年後期ゼミナールでは、各自が1回発表(進捗報告)する機会があり、12月のポスター発表に向けて卒業研究を進めていく。
卒業研究・卒業論文とは? 卒業研究・論文の構成 ①研究背景:現状をめぐる事実確認 ②問題提起:確認した現状から、自らが着目する問題点・課題を挙げる ③研究目的:「何を解明するための論文であるか」といった研究の目的 ④研究方法:目的を達成するためにどういった展開・手法で解明するのか ⑤本論:研究の結果、分析結果、検証結果など ⑥考察:研究結果を踏まえた自分の考え、今後の課題など ⑦参考・引用文献:自分の研究に関連したもの、論文に引用したものを記載 *書き方:著者名、文献名、発行所、引用(参考)ページ、発行年月日の順 ゼミナールで行う進捗報告の場合 ⑤は、『現状・進捗状況:卒業研究の現状を記載』となる。
研究手法の種類 ①実証(仮説・検証)型 ・はじめに、従来の研究や過去の知見より「研究仮説」を提案し、その実証/検証として、 文献調査/フィールド調査/シュミレーション/実験などを行う研究方法 ②事例研究(ケーススタディ)型 ・個別の具体例、事例を組み重ね一般的な法則などを導き出す研究形式 ③レビュー(文献調査)型 ・自分の研究分野やテーマにおける過去の文献や報告を網羅し、まとめ、解説や新たな 知見の創出などを行う研究形式 ④設計開発型 ・従来とは異なった新手法、新システム、新機器などを研究する際の研究手法 ・プログラム開発などがあたり、従来の方法と比較・検討することにより、新手法の有効性を検討・検証する
卒論スケジュール概要 Ⅰ. 3年後期 ゼミでの発表(毎週2人ずつ進捗報告) ポスター発表 ~12月上旬 Ⅱ. 4年前期 少しずつでもコツコツ 継続的にやることが大切!! ゼミでの発表(毎週2人ずつ進捗報告) 中間発表(中間審査) ~7月下旬 Ⅲ. 4年後期 卒論ドラフト提出 学科提出 ~2月下旬 卒論発表
ポスター発表 卒業研究、ゼミナール、課題研究、経営情報科学実験の成果の一端を報告する場としてポスター発表(中間報告会)を実施している 日時:12月16日(火) 13:00~ *ポスター発表に向けて、卒業研究を取り組む ◆ポスター発表までの流れ ①レジュメの作成(~11月下旬) ・各自、研究内容を4ページにまとめる ・3年生全体として冊子を作成する ②ポスターの作成(~12月11日) ・レジュメをもとに、ポスターを作成 ③ポスター発表(12月16日) ・質疑応答形式で教員・先輩からアドバイスをもらう
テーマ選定(西尾先生からの提案) 大学における教育プロジェクトの実践と考察 -演習科目に焦点をあてて 先行研究:松永・陳・菅谷・山口・郝(修士論文) 樋口・玉那覇・居林・佐藤・古澤(卒業論文) 大学における教育プロジェクトの実践と考察 -講義科目に焦点をあてて 先行研究:宇治野・松本(卒業論文) 大学におけるゼミ運営プロジェクトの実践と考察 先行研究:菅谷・篠原(修士論文) 大橋・水島・澤野:卒業論文 私が西尾研に所属している4年間(今年を含む)だけでも、それぞれ数多くの先行研究があります!
テーマ選定(自主テーマの場合) 研究分野として、基本的には情報システムの計画、設計、構築、運用に関わるテーマであれば何でも良い。 過去の取り組みとしては ・情報システムの計画、設計、構築、運用 ・経営情報システム ・EA ・ERP ・SCM ・SOA ・Webユーザビリティ ・CSR ・DOA ・データウェアハウス ・リポジトリ ・オブジェクト指向技法 ・B to B ・e-ビジネス 等があります。 自主テーマの場合、テーマ選定は、取り組み始めて、まずぶつかる悩みどころの一つです。多くの場合、素朴な疑問や好奇心・興味を起点にしており、“なぜ?どうして?(why)どのようにすれば?(how)、こうじゃないの?”といった疑問形が根底にあると言えます。
卒論の進め方 (1)勉強する(本を読む) ・本を読んだり人の話を聞く事で、今話題になっていること、問題とされていること を把握する ・自分の言いたいことをどんな手法で表現出来るのか、などについて勉強する ・過去の論文を読むことは、どんなことをテーマに研究を進めているか知る上でも 重要である (2)資料を集める ・自分の知りたいことに関して、あらゆる文献や事例などの資料を集めて一望する。 ・共通の問題点や現在の傾向、時間的な流れによる変化や種類など、大きな特徴を押さ える ・収集した事例の分析だけでも、何かを見いだせることがある (3)実態を調べる ・実際に現場に行って、環境の様子や人の様子、使われ方など実態を捉える。 ・すでに実態調査がされているものもあるが、自分が知りたい内容は多くの場合、 自分で見に行って現状調査や観察など、何らかの形でデータを記録する必要がある。
卒論の進め方 (4)人の話を聞く ・実際に観察して把握できない事でも、現場の人に話を聞くと、非常に実感的に生活と 環境との関わりについて教えてくれることがある。 ・現場の人の話は、様々なテーマの宝庫でもあり、聞きたい項目を整理した上で 聞き取った内容は、論文のデータにもなりえる。 5)多くの人から話をたばねる ・全体的な傾向、データの信憑性を高めるためには、統一したフォーマットの質問紙を 多くの人に配布して、大量のデータを取ることが必要である。 ・より有効な成果を得るには、念入りな質問紙の設計が必要である。
卒論の進め方 (6)実験をする ・研究の方向性が明確になり、原因を特定したい、二つの出来事の因果関係を明らかにし たい時に、綿密に計画された実験が行われる。 ・実験結果を有効なものとするためには、明確な仮説に基づいて極めて厳密に条件を設定し、 被験者をコントロールする必要がある。 (7)論理的に考える ・論理的に話を組み立てることにより、これまでに得られたデータを、 自分のオリジナリティのあるものとして結論付けすることができる ・他の人を納得させるものを表現するには、論理的に話を組み立てることが 重要である
卒業研究・論文のアドバイス 来年こんな状況ならにためにも! 問題提起 研究を進めていくためには、 ここをしっかりと構成する必要がある!! 研究目的 研究方法 対象について考え抜く 論理的思考が重要 卒業研究以外にも必要とされる場面がある!! レポートを書く 人に○○を説明する 就職活動の面接 プレゼンテーション
卒業研究・論文のアドバイス ロジック ・深さを追求する論理の基本回路により、因果関係を掌握すること ・ロジックによって構造化し、問題を深掘りすることは、「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」を何度でも繰り返し、自分で徹底的に問い詰めていく作業 ロジックツリー ・問題、原因の深掘りや解決策を具体化するときに、限られた時間の中で広がりと 深さを追求することに役立つ技術 ・主要課題の原因や解決策をMECE(ミッシー)の考え方に基づいて、ツリー状かつ論理的に 分解、整理する方法 種類:WHYツリー(問題の原因を考える)、HOWツリー(課題の解決策を考える) WHATツリー(ものごとを要素に分解する) <メリット> • モレやダブリを未然にチェックできる • 原因,解決策を具体的に落としこめる • 各内容の因果関係が明らかにできる
卒業研究・論文のアドバイス ロジックツリーを作る3つの基本 ・各レベルができるだけ“MECE”になっているか ・ツリーの右側が具体的な原因や解決策になっているか ・具体的な原因や解決策がロジックの因果関係で結ばれているか
卒業研究・論文のアドバイス 原因追及(WHY)のロジックツリー MECE MECE 問題提起 研究目的 MECE
卒業研究・論文のアドバイス MECE 解決策具体化(HOW)のロジックツリー MECE 研究目的 研究方法 MECE
卒業研究・論文のアドバイス WHY?/SO WHAT? 販売チャネルでの 営業力低下? 商品Aの市場自体 が縮小? 商品Aの売上低下 はなぜか? 商品力の低下? 競合商品よりも 競争力がない? 顧客への訪問回数 が低下? 営業マンの 営業力低下? 営業マンの訴求力 スキルの低下? MECE?
卒業研究・論文のアドバイス ロジックツリーをつくるコツ ①とにかくまずツリーを紙に書き出す. ②上位の階層から下位の階層に行くにしたがって、概念的な ものからより具体的内容にする ③それぞれの階層をできるだけMECEにするが、もしモレがあ りそうなら、とりあえず「その他」「???」などと置いて、後 で考える. ④既存のボックスに入らなければ、とりあえず新しいボックス を作る ⑤それぞれの因果のロジックをチェックする. ⑥自分以外の何人かの人にチェックしてもらう.
卒業研究・論文のアドバイス 資料作成方法 調べたこと、自分の考え、等からキーワードを抽出 抽出したキーワードを線で結ぶ(⇒構造化、図式化) 研究の全体像を把握、整理した上でレジュメやパワポを作成
卒業研究・論文のアドバイス 先輩からのアドバイス!! ・まずは、本を読みましょう! ・先生や先輩をおおいに活用しましょう! ・論文のゴールは1つではなく、 自身で考え抜いた結果がゴールになります だからこそ、考えることを怠らないでください! ・自分で考え抜いた結果や自分の意見は、 自信を持って発表しましょう ・研究は自ら問題を発見、解決するため、 自ら動かなければ何も進みません ・計画的に進めましょう!!