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極端地域における戦闘. 切通徳太郎 板井貴俊 加藤寿成 佐藤愛花 篠崎勝太 梁啓民 荻島智也 . 動機と概要. 殊勝な戦場 極端地域の特徴 戦闘の特徴. 動機と概要. 砂漠 極寒地域 熱帯雨林. 砂漠編. 極端地域における戦争. 気候 気温変化 0 ~ 50 度 強力な太陽光 高温 乾燥 砂嵐 水不足. 砂漠の特性. 影響 砂塵 → 車両、エンジンの摩耗 脱水症状、日射病、熱射病、赤痢 →兵員の疲労消耗. 砂漠の特性. 地形 平坦で広大 地耐力がある 自然障害が少ない →「砂塵起こし」 指標となる地形が少ない.
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極端地域における戦闘 切通徳太郎 板井貴俊 加藤寿成 佐藤愛花 篠崎勝太 梁啓民 荻島智也
動機と概要 • 殊勝な戦場 • 極端地域の特徴 • 戦闘の特徴
動機と概要 • 砂漠 • 極寒地域 • 熱帯雨林
砂漠編 極端地域における戦争
気候 • 気温変化0~50度 • 強力な太陽光 • 高温 • 乾燥 • 砂嵐 • 水不足 砂漠の特性
影響 • 砂塵 →車両、エンジンの摩耗 • 脱水症状、日射病、熱射病、赤痢 →兵員の疲労消耗 砂漠の特性
地形 • 平坦で広大 • 地耐力がある • 自然障害が少ない →「砂塵起こし」 • 指標となる地形が少ない 砂漠の特性
WW2-北アフリカ戦 ロンメルとモントゴメリー 砂漠戦と二人の将軍
イタリアがエジプトに侵入 →ドイツ・アフリカ軍団の援軍 補給港トゥブルクを巡りドイツとイギリスが交戦 →ドイツ軍による占領(1942年6月) WWⅡ北アフリカ戦の概要 エジプト リビア
エル・アラメインの戦い • マルタ島からの補給妨害 • アメリカによるイギリス軍への支援 →枢軸軍の敗北 • 連合軍にチュニジアで挟撃される →1943年5月、降伏 WWⅡ北アフリカ戦の概要
「砂漠の狐」 作戦の速度を重視 ↪高速で敵後方の中枢へ突入、攻撃 「迂回戦術」、「一翼包囲戦術」 エルヴィン・ロンメル
一翼包囲戦術 英軍陣地 英軍拠点 独軍 歩兵部隊 独軍 戦車部隊
「砂漠の鷹」 極度の慎重派 ↪絶対優勢にならない限り攻撃せず バーナード・モントゴメリー
自動車化部隊の機動力 高度な戦術 兵站補給力 砂漠戦総括
歴史群像編集部(1998)『歴史群像 欧州戦史シリーズ 北アフリカ戦線』学研 齊木伸生(2013) 『西方電撃戦 タンクバトルⅠ』潮書房光人社 齊木伸生(2014) 『エル・アラメインの決戦』 潮書房光人社 エルヴィン・ロンメル (著), 大木 毅 (翻訳)(2017) 『「砂漠の狐」回想録――アフリカ戦線1941~43』作品社 参考
極端地域における戦闘の特徴 極寒地域
極寒地域の特徴 • 冬の気温が寒い • 凍土が多い • 川と湖は凍る • 吹雪など極端な気候が多い • 沼地が多い
軍事行動に対する影響 • 低温の人員と装備に対する影響 • 凍土や雪の工事とインフラに対する影響 • 沼地の進軍に対する影響 • 極寒地域における特殊な戦術 • 積雪に適した新たな部隊の誕生
人員の防寒 悪い例 良い例 『シベリア出征日記』 ……軍帽、スコッチ覆面、鼻覆、青島靴、毛裏防寒短靴、毛織物防寒長靴、毛布、防寒毛布、木綿手袋二、スコッチ手袋、防寒用毛裏の大手筒、白靴下二、スコッチ防寒靴下、茶褐色外套、防寒毛布外套、これにつける毛物の首巻、防寒用毛物の長服、防寒用毛物の長袴……以上ザッと二十六点をもらって……(1918年) 八甲田雪中行軍遭難事件 1902年(明治35年)1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が八甲田山の田代新湯に向かう雪中行軍の途中で遭難した事件。訓練への参加者210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)(ウィキペディアより) 当時の気温は-20d℃、吹雪もあった。
装備の防寒 主要な問題 • 機関車のボイラーの水、トラックのオイル、燃料とする軽油、銃のグリースが凍る • 金属の耐久性の減衰、ゴムの伸縮性の喪失など 装備の使用寿命が縮んで、故障率が高くなる
装備の防寒 解決策 • エンジンをずっと稼働してもらう。 • 頑丈かつコスト低い兵器を大量に生産する e.g. PPSh(ペーペーシャー)銃 発射速度大 ゴリューノフ機関銃 故障が皆無
凍土や雪 • 雪は1m積もり、地面は1m20cm下まで凍るから、塹壕が掘りにくい。『シベリア出征日記』にも言及 • 吹雪の吹き溜まりで、馬車が使えない(馬が埋まる)約10万頭馬が死、食糧に • 補給トラックがはまり込む • 凍土の上に建設を行いづらい、ロシアのインフラは西欧に比べて劣っている
沼地の影響 • 装備が泥沼に落ちてしまって、進軍と補給の差し支えとなるhttps://www.youtube.com/watch?v=70LGOoduqtM 解決策 • 装備の軽量化 76.2ミリ師団砲(1.2トン)と88mm高射砲(7トン) • 戦車のキャタピラ T-34
特殊な戦術 • 水面の凍結に対する利用 e.g.レーニングラード包囲戦の「命の道」
特殊な戦術 • 焦土戦術 食糧などの物資の調達が難しいので、他の地域より有効とも言える。 e.g. フィンランドのモッティ戦術
スキー部隊の活躍 ・スキー部隊とは …1939年に起こった冬戦争でソ連相手に 大戦果を挙げたフィンランド軍の部隊 ※冬戦争→フィンランドvsソ連
冬の森を巧みに滑走 • ほとんど音もなく前進し 奇襲攻撃をしかける • 「モロトフのカクテル」という火炎ビンを使用 →戦車を燃え上がらせる
参考資料 • ライフ 第二次世界大戦史 • 「独ソの激闘」 ニコラス・べサル著 • 「ソ連軍の大反攻」 ジョン・ショウ著 • 『シベリア出征日記』 松尾 勝造, 高橋 治 著 • Soviet Storm: World War II — In The East(ドキュメンタリー) • 補給戦ー何が勝敗を決定するのか マーチン.ファン.クレフェルト 著 佐藤佐三郎 訳 • ウィキペディア
熱帯雨林の特徴について • 高密度の樹林→装甲車、戦車などの車両が使えない →そのため車両による補給は困難(特に雨季) ・ 東南アジア・中部アフリカ・中南米にみられる。地球上の全生物の半数以上が生息していると言われるほどの生物多様性が特徴
補給について • 車両による補給は困難だが、航空機による補給は効果的 Ex.インパール作戦(WW2)での英軍vs日本軍 ↔飛行場を建設する際は重機の性能や数に影響される Ex.米軍のブルドーザー(WW2)
インパール作戦 日本軍 制空権なし 「ジンギスカン作戦」 イギリス軍(連合国軍) • 制空権あり • 補給や攻撃に航空機を利用 雨季の影響を受けづらい
補給について • 敵軍の物資を鹵獲 • 現地の村落などで略奪や物資調達 Ex. 東アフリカ(イギリス軍、ベルギー軍 vs ドイツ軍 WW1) Ex. 軍票(日本軍 WW2) ↔現地の生産力に依存
熱帯雨林での病気 感染症 雨林での戦闘の際敵となるのは兵士だけではない 太平洋戦争の舞台となった東南アジア戦線はその生物多様性ゆえ、熱帯病(熱帯特有の感染症)の温床である。
マラリア 原虫感染症(単細胞生物が感染源) 症状は高熱・頭痛・吐き気 悪性の場合腎不全に至り死亡 日米両軍が苦しめられた病であり、双方対策をとっている。 日本 キニーネ錠剤 インドネシア原産の天然薬 マラリアの特効薬 占領下で生産できたが 補給が少なくなっていく。 アメリカ クロロキン 戦前ドイツで発明 キニーネの構造を模した合成薬 長く使用すると原虫に耐性がついてしまう。 参考 モダンメディア 62号2巻 人類と感染症の戦い
戦術について • ゲリラ戦 • 近距離戦闘用の武装 • 自転車の利用("銀輪部隊") • 雨林の草木を用いた偽装やトラップ • 先に雨林を焼き払う
東アフリカ (WW1) • パウル・フォン・レットウ=フォルベック (1870-1964) ・植民地防衛隊司令官 ・アスカリ(原住民兵士) ・ゲリラ戦を展開
熱帯雨林での生物的要因 一例として、フォルベック率いるドイツ植民地軍団とイギリス軍の攻防が挙げられる。 タンガの戦い 通称「ハチの戦い」 1914 ドイツ領東アフリカに英軍が侵攻 現地兵アスカリと現地の地形を把握した独軍フォルベック大佐が英軍を阻む 英軍はジャングルに生息していたハチ(アフリカミツバチ)に襲われ惨敗
アフリカミツバチ ハチ目ミツバチ上科ミツバチ科 ミツバチとは名ばかりで強い毒性と攻撃性を持つ 参考 国立環境研究所HP
熱帯雨林での戦闘 要点 1 補給手段 制空権の確保が重要 2 病気の対策 3 地形を十分に把握 雨林は見通しがきかず入り組んでいる
極端な気候下での戦闘 総括 • 補給の重要性 • 事前の準備 環境への予見と対策 • 国家による工業力・生産力が平常気候での戦闘より影響を増す
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