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“ ゲージ場の量子論” 九後汰一郎著 (培風館) M.Bando, T.Kugo and K.Yamawaki, Phys. Rept. 164 ,217 (1988).

2. 自発的対称性の破れと有効場の理論. “ ゲージ場の量子論” 九後汰一郎著 (培風館) M.Bando, T.Kugo and K.Yamawaki, Phys. Rept. 164 ,217 (1988). 2 .1 . 大局的 U(1) 対称性. (複素スカラー場: 対称性が破れない場合). ・ 大局的 U(1) 対称性. ・ネターカレント. ・保存電荷. ・ 真空 ・・・ 系の最低エネルギー状態. =. 真空期待値 (VEV). ・ 粒子 ・・・ 場の、真空のまわりの 揺らぎを量子化したもの.

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“ ゲージ場の量子論” 九後汰一郎著 (培風館) M.Bando, T.Kugo and K.Yamawaki, Phys. Rept. 164 ,217 (1988).

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Presentation Transcript


  1. 2. 自発的対称性の破れと有効場の理論 • “ゲージ場の量子論” 九後汰一郎著 (培風館) • M.Bando, T.Kugo and K.Yamawaki, Phys. Rept. 164,217 (1988).

  2. 2.1. 大局的 U(1) 対称性 (複素スカラー場: 対称性が破れない場合) ・大局的 U(1) 対称性 ・ネターカレント ・保存電荷

  3. ・真空 ・・・ 系の最低エネルギー状態 = 真空期待値 (VEV) ・粒子 ・・・ 場の、真空のまわりの 揺らぎを量子化したもの 質量 m を持つ粒子が2つ存在 ・・・ f, f* ☆ ポテンシャル • 回転対称性を持つ • ⇔ U(1)対称性 • 停留点 ・・・ f= 0

  4. 2.2. 大局的U(1)対称性の自発的破れと南部-ゴールドストーン定理 ゴールドストーン模型 ・大局的 U(1) 対称性 ・ネターカレント ・保存電荷

  5. ☆ ポテンシャル メキシカンハット・ポテンシャル

  6. ◎ 南部-ゴールドストーンの定理 ○ 連続対称性の自発的破れ オーダー・パラメータ ○ 質量0の、南部-ゴールドストーン粒子(NG boson)が存在 ・ NG ボゾンは破れたカレントに結合 ・ (NGボゾンの数) = (破れたカレントの数)

  7. ◎ 対称性の自発的破れ ◎ カレントとの結合 ・・・ NG ボゾンの 崩壊定数 (decay constant)

  8. ・・・ 質量を持つ粒子 ・・・ 質量0の粒子 ☆ ポテンシャル ・粒子 ・・・ 場の、真空のまわりの揺らぎを量子化したもの

  9. 粒子

  10. ◎ 低エネルギー(E ≪ ms) 有効理論を考える ・・・ 極分解を使うのが便利 ○ 低エネルギー領域では、重い s粒子は現れない → sを運動方程式を用いて消去

  11. ☆ 有効場の理論 対称性の(自発的破れの)性質を用い、 南部-ゴールドストーン粒子のみを含む、 最も一般的なラグランジアンを、 低エネルギー展開に基づいて作る ・ 対称性の性質 ・・・ SSB : U(1) → nothing ・ 低エネルギー展開 = 微分展開 ・ 場の量 ・・・ U = exp[ ip (x) / fp ] 変換性 : U→ eiqU

  12. 2.3. 大局的 SU(2) 対称性の自発的破れ : Higgs-Kibble 模型 SU(2) × SU(2)’ ◎ 対称性 ・・・ ?

  13. ☆ カレントと保存電荷 ・・・ カレントは随伴表現に属する

  14. ☆ 対称性の自発的破れ 真空期待値 ポテンシャル

  15. ◎ 低エネルギー(E ≪ ms) 有効理論を考える ・・・ 極分解を使うのが便利

  16. ☆ 有効場の理論 対称性の(自発的破れの)性質を用い、 南部-ゴールドストーン粒子のみを含む、 最も一般的なラグランジアンを、 低エネルギー展開に基づいて作る ・ 対称性の性質 ・・・ SSB : SU(2)L × SU(2)R→ SU(2)V ・ 低エネルギー展開 = 微分展開 ・ 場の量 ・・・ U = exp[ ipaTa / fp ] 変換性 : U→ gLU gR†

  17. 2.4. 南部-ヨナラシーニョ (NJL) 模型でのカイラル対称性の破れ ☆ ラグランジアン N個の成分を持つ フェルミオン場 ◎ カイラル対称性 : U(1)V ×U(1)A U(1)V : U(1)A :

  18. ◎ カイラル対称性はU(1)L×U(1)Rとも見なせる ・カイラル変換のもとで不変

  19. ☆ 補助場の導入 フェルミオンに関する経路積分を実行 large N 展開 = σ, π に関するループ展開

  20. ☆ large N 近似での有効ポテンシャル (σ,π に対するツリー近似) 積分は発散している → ユークリッド化してからcutoff を導入して正則化

  21. ☆ 有効ポテンシャル σ σ π π 対称性が自発的に破れている 対称性が回復している

  22. ☆ 真空期待値の決定 ・・・ ポテンシャルの停留条件 (Gap 方程式) ・G < Gcrのとき → v = 0 のみが解 ・G > Gcrのとき → v = 0 と v ≠ 0 の両方の解がある → v ≠ 0 の解が安定解 v G Gcr symmetric phase broken phase

  23. ☆ カイラル対称性の自発的破れ NJLの4体相互作用により、yLと yRが真空中で凝縮 ・オーダー・パラメータ 真空は yLと yRを同時に回転させる対称性のみ持つ ◎ 南部-ゴールドストーンの定理 1 個の南部-ゴールドストーン粒子 (質量ゼロ)

  24. ☆ 有効場の理論 ・ 対称性の性質 ・・・ SSB : U(1)L×U(1)R = U(1)V ×U(1)A→U(1)V ・ 低エネルギー展開 = 微分展開 ― ・ 場の量 ・・・ U = exp[ ip (x) / fp ] ~ yRyL 変換性 : U→ eiqLUe-iqR= e-iqAU

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