460 likes | 604 Views
2002 12 11,12 情報ネットワーク論 - IP ルーティング -. ネットワークを介した情報のやりとり 機械のしくみとして見ると... = ホスト間でのパケットのやりとり パケットがどのようにして目的のホストに届けられる?. パケット. パケット(2進数の羅列・・・ビットからなる) 元々の情報を符号化して分割したもの + それぞれに多くの付加的な情報 付加的な情報 “ 送信元の IP アドレス” “送信先の IP アドレス”. パケット.
E N D
2002 12 11,12 情報ネットワーク論- IPルーティング - • ネットワークを介した情報のやりとり 機械のしくみとして見ると... = ホスト間でのパケットのやりとり • パケットがどのようにして目的のホストに届けられる?
パケット • パケット(2進数の羅列・・・ビットからなる) 元々の情報を符号化して分割したもの + それぞれに多くの付加的な情報 • 付加的な情報 • “送信元のIPアドレス” • “送信先のIPアドレス”
パケット 人間・・・ホストAを使って、同じネットワークにあるWEBサーバであるホストBにあるホームページを見る コンピュータ・・・ホストAからホストBへhttpを使用してファイルを送ってもらうようリクエストをかけると、ホストBから該当のファイルを送ってくれる。 ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.147.232 WEBサーバ
同じネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 1 リクエストするファイルの内容、ポート番号80 送り元IPアドレス:202.24.147.231 送り先IPアドレス:202.24.147.232 etc… • ホストAがリクエストのパケットをネットワークに送り出す。 パケット ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.147.232 WEBサーバ
同じネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 2 • ホストBが届いたパケットの中身を読む。 • 同じネットワーク上にあるので、直接届く リクエストするファイルの内容、ポート番号80 送り元IPアドレス:202.24.147.231 送り先IPアドレス:202.24.147.232 etc… パケット ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.147.232 WEBサーバ
同じネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 3 • ホストAからのリクエストに応じてファイル(データ)の入っているパケットをホストAに向けてネットワーク上へ送り出す。 ファイルの内容、ポート番号 送り元IPアドレス:202.24.147.232 送り先IPアドレス:202.24.147.231 etc… パケット ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.147.232 WEBサーバ
同じネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 4 • ホストBから届いたパケットを読むことによって、その中に入っているファイルのデータを読んでブラウザに表示する。 パケット ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.147.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 1 ホストAから異なるネットワーク上にあるホストBにhttpのリクエストを出したい。 異なるネットワークにある・・・ホストAはホストBの居場所を知らない。 ? パケット ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 2 ルータについて ルータは複数の異なるネットワークに接続し、パケットの交通整理、道案内をする ルータ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 3 自分が知らない宛て先へのパケットは自分のネットワークのルータ(デフォルトゲートウェイ)に送って、後は全くのおまかせ。 ルータ パケット ホストA ホストB 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 4 ルータはお互いパケットをどうやって送ったらよいかという情報(経路情報)を交換し合い、経路表を作成する。それにしたがって経路を決める。 ルータ ルータ ルータ パケット ルータ ホストA ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 5 ルータは経路表を元にして、次にはどこのルータに送ったら良いかを知っている。他のルータに送ったら、後は全くおまかせ。 ルータ パケット ルータ ルータ パケット ルータ パケット ホストA ホストB パケット ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 6 自分の直接つながっているネットワークにあるホストあてのパケットは、直接該当するホストに届ける。 ルータ パケット ルータ ルータ ルータ パケット ホストA ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 7 ホストBは届いたパケットを読んで、ホストAに向けてリクエストされたデータをパケットにしてネットワーク上に送り出す。 ルータ ルータ ルータ ルータ パケット パケット ホストA ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
異なるネットワークにおけるhttpのパケットのやりとり 8 パケットは同様にしてルータを通ってリクエスト元に届けられる。 ルータ ルータ ルータ ルータ パケット ホストA パケット ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
ルーティングで必要なこと 1 相手に届くこと ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ホストA ルータ ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
3 2 6 5 1 4 1 4 2 3 ルーティングで必要なこと 2 意味なく遠回りしないこと ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ホストA ルータ ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ 通過するルータの数・・・HOP数
ルーティングで必要なこと 3 混雑した回線、や負荷の多いルータは避けること ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ ルータ 混雑 ホストA ルータ ホストB ルータ 202.24.147.231 クライアント 202.24.14.232 WEBサーバ
Linux, Windows2000とも netstat –r で確認可能 202.24.147.1 202.24.147.0/24 192.168.0.0/24 eth1 eth0 経路表 受信先サイト ゲートウェイ ネットマスク インターフェース 192.168.0.0 * 255.255.255.0eth1 202.24.147.0 * 255.255.255.0 eth0 127.0.0.0 * 255.0.0.0 lo default 202.24.147.1 0.0.0.0 eth0 local host
経路表の作成方法による経路制御の分類 • 静的経路制御(static routing) • 人間がネットワーク設定、ホストの接続状況などを見て経路表を作成 • 設定を変更しない限り一定 • 動的制御(dynamic routing) • ルータどうしがつながっているネットワーク、ホスト等の情報を経路情報として流して、交換し合って自動的に経路表を作成、定期的に更新 • 何を基準にして“良い経路か”の定義によって種類がある
静的経路制御(1) • 規模が比較的小さいネットワークで用いる • 規模が小さい • 変更が楽 • トラブルの確率が小さい • ルール • ネットワークごとにゲートウェイを設定 • それ以外はデフォルトゲートウェイを通らせる • トラブル時には手動で経路を書き換える必要ある
192.168.2.4 → 192.168.5.6 ホストAからホストBへ パケットを送る ホストAの経路表 IPアドレス 転送先 0 . 0 . 0 . 0 192.168.2.1 192.168.2.0/24 192.168.2.4 100110111100101010001111000 100110111100101010001111000 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 静的経路制御(2) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 100110111100101010001111000 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6
192.168.2.4 → 192.168.5.6 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 ルータAの経路表 IPアドレス 転送先 192.168.1.0/24 192.168.1.1 192.168.2.0/24 192.168.2.1 192.168.3.0/24 192.168.3.1 192.168.4.0/24 192.168.3.2 192.168.5.0/24 192.168.3.2 静的経路制御(3) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 100110111100101010001111000 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 ルータAの経路表 IPアドレス 転送先 192.168.1.0/24 192.168.1.1 192.168.2.0/24 192.168.2.1 192.168.3.0/24 192.168.3.1 192.168.4.0/24 192.168.3.2 192.168.5.0/24 192.168.3.2 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6
192.168.2.4 → 192.168.5.6 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 静的経路制御(4) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 100110111100101010001111000 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 100110111100101010001111000 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 ルータAの経路表 IPアドレス 転送先 192.168.1.0/24 192.168.1.1 192.168.2.0/24 192.168.2.1 192.168.3.0/24 192.168.3.1 192.168.4.0/24 192.168.3.2 192.168.5.0/24 192.168.3.2 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6
192.168.2.4 → 192.168.5.6 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 静的経路制御(5) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 100110111100101010001111000 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 ルータBの経路表 IPアドレス 転送先 192.168.1.0/24 192.168.3.1 192.168.2.0/24 192.168.3.1 192.168.3.0/24 192.168.3.2 192.168.4.0/24 192.168.4.1 192.168.5.0/24 192.168.5.1 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6
192.168.2.4 → 192.168.5.6 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 静的経路制御(6) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 100110111100101010001111000 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 ルータBの経路表 IPアドレス 転送先 192.168.1.0/24 192.168.3.1 192.168.2.0/24 192.168.3.1 192.168.3.0/24 192.168.3.2 192.168.4.0/24 192.168.4.1 192.168.5.0/24 192.168.5.1 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6 100110111100101010001111000
192.168.2.4 ← 192.168.5.6 ホストBの経路表 IPアドレス 転送先 0 . 0 . 0 . 0 192.168.5.1 192.168.5.0/24 192.168.5.6 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 静的経路制御(7) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6 100110111100101010001111000
192.168.2.4 ← 192.168.5.6 各ルータについてもそれぞれ手動で書き換え 経路表を手動で書き換え IPアドレス 転送先 0 . 0 . 0 . 0 192.168.5.1 ↓ 0 . 0 . 0 . 0 192.168.5.2 192.168.1.0/24 192.168.3.0/24 静的経路制御(8) 192.168.4.0/24 .2 .3 .3 .4 .3 .4 .5 例 192.168.4.2 192.168.1.1 192.168.3.1 192.168.4.1 ルータB ルータC ルータA 192.168.3.2 192.168.5.1 192.168.5.2 192.168.2.1 回線 トラブル 192.168.2.0/24 192.168.5.0/24 ホストA ホストB .2 .3 .4 .3 .4 .5 .6 100110111100101010001111000 100110111100101010001111000
動的経路制御(1) • 比較的規模の大きいネットワークで使用 • 経路情報をお互いに交換し、定期的に更新する・・・変化あり • 途中の経路が使えなくなったら自動的に別の経路を知らせる • 経路情報の交換方法、良い経路の定義によって種類がある • RIP • RIP2 • OSPF • BGP4
RIP (1) • Routing Information Protocol version1 • ベクトル距離経路制御 • Vector = destination(目的とするネットワーク) • 距離 = HOP数(通過したルータの数) → 同じDestination ではHOP数が小さい方を採用 • 30秒ごとに経路情報がBroadcastされる
RIP (2) • 経路情報の有効期限・・・3分 • 障害時 ルータの数×3分で経路回復 • アドレスのみ伝播 ・・・ネットマスクだめ ・・・クラスレベルでのネットワーク
RIP2 • Routing Information Protocol version 2 • netmaskを伝播できる • ベクトル距離経路制御 • RIPと互換性あり • Multicastを利用可能
OSPF • Open Shortest Path First • netmask を伝播できる • Multicastを利用 • Load-balancingを行う • コスト(インターネットIFに設定された値を合計する)という概念で経路を決める • 素早いバックアップルーティング
BGP4 • Border Gateway Protocol version 4 • EBGP • IBGP • AS pathの長さによって経路を選択 • 複数の経路が存在する場合は最適経路のみ伝播する • Load-balancingは行わない • CIDR対応
熊本学園 経済学部のサーバからのルーティングについて熊本学園 経済学部のサーバからのルーティングについて st.econ.kumagaku.ac.jp から どのような経路でインターネット上のサーバに パケットが到達するか? ? ? ? ? ? ? st.econ.kumagaku.ac.jp 202.24.147.234/24
熊本学園 経済学部のホームページサーバ 同じネットワーク 202.24.147.0/24 ダイレクトにパケットが届く www.econ. kumagaku.ac.jp st.econ. kumagaku.ac.jp
www.kumagaku.ac.jp ネットワーク 202.24.147.0/24 202.24.147.1 202.24.147.0/24 の デフォルトゲートウェイ www. econ. st.econ. 熊本学園のホームページサーバ 別のネットワークへ ・・・デフォルトゲートウェイを通過
学外のネットワーク・・・学内の SINETのゲートウェイを通過 SINETの熊本ルータを通過 kumamoto-1-FE1-0-0.sinet.ad.jp kumamoto-1-FE1-0-0.sinet.ad.jp kumagaku-net-gw.kumagaku. ac.jp 県立大のnetwork kumamoto-kenritsu-u.gw.sinet.ad.jp www. Kumagaku. 202.26.160.254 202.24.147.1 www.pu-kumamoto.ac.jp st.econ. 熊本県立大学のホームページサーバ
SINET熊本ルータを通過 熊大のnetwork kumamoto-1-FE1-0-0.sinet.ad.jp kumamoto-1-FE1-0-0.sinet.ad.jp kumamoto-u-ATM.gw.sinet.ad.jp 133.95.3.62 133.95.60.201 st.econ. www.pu-kumamoto. ac.jp www.lib.kumamoto-u.ac.jp 熊本大学図書館のホームページサーバ
www.kyushu-u.ac.jp 九 大 133.5.3.1 kyushu-u-LAN3.sinet.ad.jp kyushu-S1-GE6-1.sinet.ad.jp 熊大 kumamoto-1-FE1-0-0.sinet.ad.jp 県立大 九州大学のホームページのホームページサーバ 熊学
九大 ky JT-tokyo-S1-P1-0.sinet.ad.jp JT-osaka-S1-P6-0.sinet.ad.jp ku 熊大 県立大 tokyo-S1-P9-0.sinet.ad.jp UTnet-G2-0-0.sinet.ad.jp ra36-msfc-vlan3.nc.u-tokyo.ac.jp ra35-msfc.nc.u-tokyo.ac.jp foundry1.nc.u-tokyo.ac.jp www.u-tokyo.ac.jp 東京大学のホームページサーバ 熊学
sasaya.net.tohoku.ac.jp 九大 www.tohokuac.jp topicgw-1.sinet.ad.jp ky tohoku-S1-P3-3.sinet.ad.jp ku 熊大 to os 県立大 東大 東北大学のホームページサーバ 熊学
SI SI SI SI IIJ NII IIJ NII IIJ IIJ 熊本朝日放送のホームページサーバ IIJ IIJ 熊学 www.kab.co.jp
IIJのバックボーン http://www.iij.ad.jp/network/japan.html より IIJのバックボーン