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毎月レポート くらしの情報 ( 2013 年 8 月号)

毎月レポート くらしの情報 ( 2013 年 8 月号). くらしの情報. 2013 年 8 月号. ■日本生まれの扇子で、優雅に涼む。  生粋の日本生まれのクールビズ商品といえば、扇子。扇風機やエアコンの普及により生産が減少したものの、節電意識の高まりやエコの側面から、再び見直されています。

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Presentation Transcript


  1. 毎月レポートくらしの情報(2013年8月号)

  2. くらしの情報 2013年8月号 ■日本生まれの扇子で、優雅に涼む。  生粋の日本生まれのクールビズ商品といえば、扇子。扇風機やエアコンの普及により生産が減少したものの、節電意識の高まりやエコの側面から、再び見直されています。  日本で発明された扇子は、もとは「木簡(もっかん)」という、文字を書くための長さ30センチほどの細い木でした。平安時代、紙はとても貴重だったため、文書や帳簿など記録に使うのは木簡だったのです。それをノートのように何枚も綴じたのが、最初の扇である「檜扇(ひおうぎ)」です。その後、形や模様が洗練され、竹や木、紙を材料とした扇が登場。優雅にあおぐものとして、宮中女子の間で広まったようです。  扇子は、あおぎ方ひとつでカッコ悪くもスマートにもなります。顔のそばでバタバタあおぐとせわしなく見え、周囲の人に暑苦しい印象を与えてしまうほか、ちょっと偉そうな印象を与えてしまうことも。また、自分があおいだ風が人にあたらないよう、下の方から自分の顔に向けて真上にゆっくりとあおぎ、風を送るようにしましょう。使う時に扇子を全部開かないのも、上品で優雅に見せるコツです。  さて、同じく“あおぐもの”である団扇(うちわ)は、扇子より早い7世紀頃に中国より伝来します。実は、こちらも“あおぐもの”というより、高貴な方が威厳を正す目的で顔を隠すための道具でした。庶民に普及した後は、あおいで暑さをしのぐ、炊事の火おこしの際に使われるなどの一方で、印刷された浮世絵を見て楽しむという使い方もされたようです。最近は、水につけてあおぐことで気化熱を応用して涼む「水うちわ」が話題になっているほか、パソコンを使って手作りできるキットは、コンサート会場で使用する方などに人気なのだそうです。  今では扇子は、男性も女性も、仕事でもプライベートでも使うもの。香りのないものや紙でないものも登場しているので、何本かを使い分けるのもおすすめです。駅や喫茶店など不特定多数の人が集まる場所ではマナーを守り、持ち方やあおぎ方に気をつけてスマートに使うことが、最高の“クール”かも知れません。 ※参考: 京都扇子団扇商工協同組合  http://www.sensu-uchiwa.or.jp/ 株式会社舞扇堂 http://www.maisendo.co.jp/ 株式会社宮脇賣扇庵  http://www.baisenan.co.jp/ 奈良文化財研究所  http://www.nabunken.go.jp/ 株式会社小山弓具  http://www.koyama-kyugu.com/ 日本経済新聞  http://www.nikkei.com/ いち瑠  http://www.ichiru.net/ 水うちわ.comhttp://mizu-uchiwa.com/ エレコム株式会社  http://www.elecom.co.jp/

  3. くらしの情報 2013年8月号 ■見て、楽しんで、癒される。水族館の魅力。  暑い暑い夏。一歩外に出れば強い日差しと地面からの熱にさらされるこの季節に、手軽に避暑気分を味わえるおすすめスポットといえば、水族館。涼しげなブルーや、ほの暗くひんやりした空間は、まさにオアシスです。  意外と知られていませんが、実は日本は水族館大国。人口1人あたりに対する水族館の数が、世界一といわれています。確かに、巨大な水槽を誇る大規模なものから、近くの川に棲む淡水魚を専門に展示しているものなど、規模や展示方法の違いこそあれ、水族館は私たちの身の回りに多いように思いませんか? これは、日本が周りを海に囲まれ、日常的に魚を食していることに加え、日本の周辺は生物の種類が多いので比較的ローコストで展示物を調達できることと関係があるそうです。また、最近の水族館人気の裏には、施設というハード面での技術革新もあります。その最たるものが水槽。1970年代初頭まではガラス製だったのがアクリル樹脂製になり、大型化が加速します。さらに大きさだけでなく、ドーナツ型やトンネル型など、観察しやすい形状をつくる技術も進み、海の生物の生き生きとした様子を見ることができるようになりました。  ところで、人は人生において最低3度水族館を訪れる、という説をご存じですか? 1度めは子どもの時、2度めは結婚して自分の子どもと一緒に、そして3度めは孫と行くというものです。でも3回ではもったいない! 最近は夜遅くまで開館しているところや、ナイトツアーを実施している水族館もあります。大人1人でも楽しめます。  最大限に楽しむコツは、あらかじめホームページなどで下調べをすること。ぜひ予約制の館内ツアーや餌付けショーなどの時間をチェックしてください。このような「体験型」を交えれば、単に見て回るよりも数倍楽しめること請け合いです。  水族館のDVDを買うのもおすすめ。熱帯夜で寝苦しい夜に部屋の電気を消して、魚たちがゆったり泳ぐ姿を見るだけで、癒しと涼の効果が抜群ですよ。 ※参考: 日本動物園水族館協会   http://www.jaza.jp/ 株式会社菱晃 快適環境事業部/アクリテック部  http://www.acrytec.jp/ 日本経済新聞       http://www.nikkei.com/ 沖縄美ら海水族館     http://oki-churaumi.jp/ 海遊館          http://www.kaiyukan.com/index.html 新江ノ島水族館      http://www.enosui.com/

  4. くらしの情報 2013年8月号 ■武士は食べなかった? きゅうり  パリッとした歯ざわりと、みずみずしい香りのきゅうり。浅漬けとも相性抜群で、夏にさっぱりと食べたい野菜の代表格です。店頭ではあまり気づきませんが、実はきゅうりにはたくさんの種類があり、私たちが一般に見るのは、生産量9割以上を占める「白い(・)ぼ(・)きゅうり」。以前の主流だったトゲの黒い「黒いぼきゅうり」は、見栄えと歯切れの良さから「白」に王座を明け渡しています。珍しいところではピクルス用の小さな「ピックルきゅうり」や「英国産温室型」と呼ばれる欧米の品種があります。また、直径6~7cm、重さが1kgもある加賀野菜の「加賀太きゅうり」や、下半分が白っぽい神奈川の「相模半白節成(さがみはんじろふしなり)」といった、伝統野菜もあるんです。ご存じでしたか?  さて、そんなきゅうりは、栄養がないと言われることもしばしばですが、これはきゅうりの96パーセントが水分であるためです。でもβカロテンやカリウムなどが含まれており、まったく栄養がないわけではありません。しかも100gあたり14kcalととっても低カロリー。日本ではほとんどが生食ですが、中国では肉などと炒めて食べるのが一般的。欧米は、ピクルスにしたりトマトと煮込んだりするそうです。  そして、江戸時代の武士は、きゅうりを絶対食べなかったそうです。その理由は、きゅうりの切り口が「徳川家の葵ご紋」に酷似しているため、おそれ多くて口にできなかったというところでしょう。現代でも京都・祇園祭の期間中や博多・祇園山笠期間には、きゅうりを食べない習慣があるそうです。博多に至っては小学校の給食献立にすら登場しないという徹底ぶりです。他にも河童の「好物」だということはよく知られたことでしょう。お寿司のカッパ巻の語源でもあります。  きゅうりは水気に弱いため、買ったその日に食べない時は表面の水気を拭き取ってラップし、野菜室で保存してください。 ※参考: 独立行政法人 農畜産業振興機構  http://www.alic.go.jp/ “いいね金沢”加賀野菜     http://www.kanazawa-kagayasai.com/ 旬の食材百科          http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/index.htm 笹屋伊織            http://www.sasayaiori.com/ 博多祇園山笠ポータルサイト【山笠ナビ】 http://www.hakata-yamakasa.net/ JA全農やまぐち  http://www.yc.zennoh.or.jp/

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